戦争の民営化

嬉しいことに、各地で「9条の会」が結成され、その会合に呼ばれる事が良くある。イラク戦争の現状を映像で見てもらうとともに、最近は「戦争の民営化」について語ることにしている。イラクの米軍は14万人とも13万人ともいわれているが、次に大きな部隊は、2万人の傭兵たち である。傭兵たちを雇っている企業はPMCと呼ばれる。プライベート、ミリタリー、カンパニー。つまり「民間軍事会社」である。斉藤さんがイラクで殺害されたが、彼は「ハートセキュリティー」というPMCの「社員」だった。日本のメディアは「民間警備会社」と「誤訳」したので、斉藤さんが、セコムの親玉、のような企業に雇われた、警備員のように感じた人も多かっただろうが、彼は「傭兵」である。
傭兵たちは、例えば南アフリカ出身者が多いという。アパルトヘイト時代、黒人を弾圧する側にいた軍隊が、アパルトヘイトの終焉とともに、解雇。職を失った「元軍人」たちが、例えば「アンゴラ内戦」や「シエラレオネ内戦」を請け負っていったのだ。それはボスニアやコソボに飛び火し、そしてイラクが主戦場になった。なにより日当がすごい。1日5万とも10万ともいわれる金額で、「これはイラクで稼がないと」という状態だろう。
PMCには親会社がいて、例えば「カーライルグループ」はビンネルというPMCを従えている。この「カーライルグループ」の役員は父ブッシュである。つまり、子ブッシュが戦争を起こす⇒戦争が民営化される⇒父ブッシュが大もうけする、という図式である。この「カーライルグループ」にはサウジアラビアの大富豪も出資している。その名はビンラディン。つまり9・11テロの前から、ブッシュ一族とビンラディン一族は「同じ穴のムジナ」なのだ。
ついでに言うと、オサマ・ビンラディンとの義兄弟に、ビンマフフーズという人物がいる。この人物は、パキスタンの「プライム・コマーシャル銀行」の筆頭株主で、この銀行に出資しているのが、やはりカーライルの父ブッシュである。父ブッシュは「テロリスト・オサマ」の義兄弟と、ずっと取引していた事になる。
「えっ?どないなってんのや」といいたい人が多いだろう。そのあたりのことをパワーポイントにまとめたので、見たい方は私へメールをください。
1999年にコソボへ行った時、イギリス軍の制服を着ている兵士がいたので、インタビューしようと思い近づいていったら、どうもアジア系の顔をしている。あなたはどこから来たのですか?とたずねると、「ネパールから」。彼らは「グルカ兵」で、もっとも危険な場所で、例えば「不発弾の処理」などをやらされていた。
これはイギリスにとっては都合のいい話だ。NATO軍の一員として、最前線で奮闘している、という建前もクリアできるし、万一兵士が死んでも、その兵士はネパール人だ。ロンドンで「そんな危険なコソボに派兵するな」などという反戦世論も起きにくい。戦争の民営化、は支配者側から見れば都合の良い事ばかり。
戦争とは「国と国とがするもの」という常識。今やそれが「テロとの戦い」で覆されている。加えて「戦争とは兵士が行うもの」という常識も、もはや通用しない。「企業」が戦争を行う時代。戦争がビジネスになる時代だ。イラク戦争についていえば、�石油で大もうけ、�民間軍事会社で大もうけ、�復興ビジネスで大もうけ、�戦費は米国債を、日本や中国に買わせて、調達。といったところではないだろうか。

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このページは、nishitaniが2005年11月 7日 12:31に書いたブログ記事です。

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