中学校で

今日は吹田市立千里丘中学校で、イラクの話をさせてもらった。全校生徒が体育館に集まり、5時間目の「平和学習」、ゲストティーチャーというわけだ。これからの世代、下手をすればアメリカの戦争に、実際に兵士として巻き込まれる可能性のある世代なので、いつも気合を入れて、話をさせてもらっている。といっても気合が空回りしてもダメなので、映像を中心に、落ち着いて45分の授業を勤め上げねばならない。
私のDVDを上映して、劣化ウラン弾の子どもの様子を見せると、真剣に見入っている。その後、ファルージャの空爆の様子、被害者の様子を見せる。事前に先生から「あまり過激な映像はセーブしてほしいのです」と言われているので、「砂漠に捨てられた米兵の遺体」はパスした。実際、気分が悪くなる子がいるらしい。
中学時代は、程度の差こそあれ、純粋ストレートなハートを持っている時期だから、「罪なき子どもたちが殺されていく」という事実にショックを受けた様子だった。ここで「憲法9条は…」とか「自衛隊がこの戦争に協力している・・・」などと訴えたいところなのだが、あえて控えることにしている。
「なぜこのような戦争になったか、君たち自身で考えてほしい」と提案する。「なぜテレビがこれを放送しないのか」についても。
家庭で「イラクやアフガン戦争について」とか「沖縄の辺野古基地はどうなるのだろうか」など、語り合っている家族は少ないだろう。家庭だけではなく、職場でもそのような話題をすれば「浮く」可能性が大なので控えているのが、日本の一般的な姿ではないか?
学校で、このような話題をテーマに、先生と生徒が一緒に考える機会が増えれば、断然いいのではないか。千里丘中学では、沖縄への修学旅行の前に、クラスで「平和壁新聞」を作成していた。ヒロシマや沖縄戦のことを子どもたちなりに調べてまとめていた。先生たちが奮闘されたのだと思う。
「新しい教科書」が採用されたり、「心のノート」で愛国心の涵養が押し付けられたり、という暗いニュース
があふれがちであるが、教育現場の努力は捨てたものではない。
ゲストとして呼んでいただいた、中学校の先生たちと最後まで真剣に聞いてくれた生徒たちに感謝感謝。
後日感想文が送られてくるとのことで、これこそが学校での講演の、私の大いなる楽しみの一つである。

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 中学校で

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.nowiraq.com/mt/mt-tb.cgi/115

コメントする

このブログ記事について

このページは、nishitaniが2005年11月 8日 12:31に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「戦争の民営化」です。

次のブログ記事は「どこが「自立支援」?」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.01