住民投票

私はイラクの子どもを救う会の活動をしているが、もう一つ、「梅田貨物駅の吹田への移転反対」という住民運動にも足を突っ込んでいる。これは梅田・ヨドバシカメラの横に広がる梅田北ヤードが、売却され、結果として貨物駅とトラックターミナルが吹田へやってくるという計画で、「そんな公害はいらん」と、地元で住民運動を繰り広げているのである。
そもそも梅田貨物駅は大変便利な場所にあって、十分にその機能を果たしているところである。貨物輸送のほうが環境には優しく、便利な梅田にあるからこそ、需要も高いわけで、不便な吹田と、百済(東住吉区)に分散させれば、おそらく貨物はさらに廃れ、今よりさらにトラック輸送にシフトするのではないか。
もともと、梅田を売却する、というのはバブル期に出てきた発想で、当時の地価は2兆円と噂された。それが今や800億円。25分の1の値段に暴落している。
あらためてバブル期の異常さ、がわかるというものだ。大阪駅の再開発であるから、本来は大阪市が音頭を取って、街づくり計画を進めるべきだと思う。しかしご承知のように、大阪市はATC,WTC,大阪ドーム、夢州、舞州などに莫大な税金を突っ込んできたため、「鼻血も出ない」状態。結局は民間に買い取ってもらうしかないのであるが、この不況で、買い取る企業が現れない。しかし財界はあの土地を開発して儲けたい・・・。そんなことで、梅田北ヤードの再開発は、現在の大阪市長選挙の争点のひとつに上げられているのだ。
そこで提案だが「梅田貨物駅はそのままにして、人工地盤で低いビルを建てるところ、緑の回廊にするところ、鉄道博物館などにすればいいのではないか」 北ヤードを高層ビルだらけにすると、おそらく周辺のビルは空き部屋だらけになるだろう。阪急や阪神の百貨店競争にも「負け組」が出てきそうだ。なぜなら「開発してもパイは大きくならない」からだ。
これから日本は人口縮小期を迎える。今あるものを有効に使えばいい。なんで機嫌よく働いている貨物駅をわざわざ移転させるのか。莫大な工事費をかけて。
あちこちで「古くなった」ビルが取り壊され、高層マンションが建っているが、資源の無駄ではないか。バリアフリーにすることは賛成だ。ならば、エレベーターを増設する、段差をなくす、だけで十分ではないか。なぜ取り壊して高層に?
そんなもろもろの事を問い直すために、私たちは「梅田貨物駅の吹田への移転の是非を問う」住民投票を始める事にした。今月から来年2月まで受任者(署名を集める人)を募集し、数万筆の署名を添えて、吹田市議会に提出する予定だ。
憲法改悪の準備や自衛隊の派兵延長が政府だけ、国会議員だけで進められていく。それと同じように、この貨物駅移転、も一部議員と首長、JR幹部だけで進められようとしている。「大事なことは自分たちで決めたい」という住民投票。これからも折を見て、現状を報告していきたい。

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このページは、nishitaniが2005年11月13日 12:37に書いたブログ記事です。

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