アンマンの自爆テロ続報&ベイルートより

本日から3日間はレバノンのベイルートです。ハリリが暗殺された現場や、シリアとの関係がどうなっているのか、ヒズボラとイスラエルとの戦闘は?パレスティナ難民キャンプは今?シリアに拉致されたレバノン家族の嘆き、などを取材できればいいなぁと思っています。で、以下はアンマンで書いたものです。

11月22日はラディソンSASホテルを訪問した。11月9日、結婚披露宴会場に3人の自爆テロリストが突っ込み、60人以上を殺害したあのホテル現場である。テロリストはザルカゥイの組織を名乗るイラク人で、うち2人は夫婦だった。妻の方は爆弾を身体に巻きつけていたものの、不発に終わり、現在アンマンの治安当局に勾留されている。
ホテルの正面に「テロに屈せず団結して戦おう」という横断幕。その横には犠牲となった60人余の名前が記されている。多くはアラビア語表記だが、3名の中国人だけは英語表記である。
「ワ・サタバカー・ビクラークム・フィ・ヌフーシマ・ダーイマン」(あなた方は永遠に私たちの心の中で生き続けています)とアラビア語で大書された看板。驚いたことに、その看板に千羽鶴がかかっている。日本が大好きなヨルダン人たちが、ヒロシマ・ナガサキから学んだのであろうか。それにしても大きな爆発だ。ホテルと駐車場を区切る植え込みの木までが爆風で倒れている。急いでホテルを改修したようで、周囲には爆風で飛ばされた階段や壁の一部、部屋の枠組みなどがゴミとなって捨てられている。
アルカイダをはじめ、テロリストグループが使用する爆弾は、悲しいことに性能が向上し、多くの人を殺傷できるようになってしまった。街には「テロに屈せず、ヨルダン人は団結しよう」というポスターが張り巡らされている。アンマンが平和であっただけに、人々は大きなショックを受けている。
24日、ヨルダン病院の入院患者を取材。ジアッド(38)はその時、SASホテルで行われている結婚式に参加しようとしていた。一族の長に続いて、ホールから披露宴式場に入ろうとしたその時、白い閃光に続いて爆音がとどろき、体ごと吹き飛ばされた。鉄片や木くず、人肉が「シャワーのように」降ってきた。一族の長が「壁の役割」になって、ジアッドは一命を取りとめた。
「妻は?母親は?」慌てて式場に駆け込み、家族の無事を確認してから、負傷している人々の救助に当たった。人々を助け出しているうちに、力尽きてその場に倒れてしまった。倒れてから、腕や足を骨折して、出血している事に気がついた。救急車でこの病院に運ばれ、昨日、はじめてちょっとだけ歩けるようになった。傍らには新妻がかいがいしく看病している。2人の赤ちゃんが生まれて40日後の出来事だった。

「テロリストがイラク人であったことについてどう思うか?」とたずねたら、「何人でも同じ。無実の人を殺してはいけない。彼らは本当のイスラム教徒ではない。洗脳されているんだ」と答えた後、彼は「日本も標的になるかもしれないよ」と付け加えた。

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このページは、nishitaniが2005年11月25日 12:48に書いたブログ記事です。

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