イラクへの援助物資

今回もアンマンからイラクへ白血病のクスリなどを送ろうとして悪戦苦闘していたのだが、結論として薬を送るのは無理となった。なぜか?
イラク政府が、「人道支援」であってもクスリを受け取ってはいけない、と病院に厳命しているのだ。
今のイラク政府はアメリカの傀儡なので、米政府に「クスリを受け取るな」と命令されたのだろう。つまりこういうことだ。
アメリカは劣化ウラン弾の使用は認めたが、それによるがん患者の急増は認めておらず、「劣化ウラン弾は通常兵器」と開き直っている。だからイラクでがん患者が急増している事を認めたくはない。
よって、クスリは必要ない。だから援助を受け取るな。
連日、アメリカの空爆とイラクか以来政府の攻撃とテロリストの自爆にさらされている、イラクの普通の人々にとっては、「がん患者どころではない」状態だろう。ちょうど東京、大阪大空襲のときに、障害者が「邪魔者扱い」にされていたように。
今のイラクでは、ただ「スンニ派である」という理由だけで人々は殺されている。マスメディアが発表する「本日は何人死亡」という記事は、「メディアが把握しただけ」の数字であって、実際にはその数の数倍は死んでいる。何も爆発だけで死んでいるのではない、銃の撃ちあいで殺されたり、重傷をおって即死は免れたが、病院で死亡するケースも多々ある。
で、今回の援助は「食用油」にした。イラクには「レイションカード」といって生活物資を配給するカードがあるが、こちらの情報によると、中でも「砂糖、米、油」が不足しているらしい。アラブ料理は何でも油でいためたり、直接オイルをかけて食べたりするので、油は欠かせない。
20日に訪れた「ヒマワリの種で作った油」工場から、ファルージャ難民へ向けて「出荷」しようと思う。
問題はやはり治安である。トラック運転手に高額の「輸送料」を支払わねば、誰も行きたがらない。
当たり前だ。私も行きたくはない。で、現在交渉中である。限られた予算でやりくりするが、「アラブの交渉術」になれないといけないな、と思う。
誠実な人ばかりだと信じたいが、時としてだまされたりするので、何とか値切れるとことは値切って、多くの油を、と考えている。

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このページは、nishitaniが2005年11月30日 12:49に書いたブログ記事です。

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