エクセプト、ジャパン

「日本人にはビザは出せません」。アンマンのイラク大使館では必ず、「エクセプト、ジャパン(日本だけ例外なんだ)」と言われる。傍らで、ドイツやカナダのジャーナリストがビザを取得し、イラクへ行く準備を整えていく。正直「うらやましいな」と感じていた。
今のイラク政府はアメリカの傀儡。ということは日本政府の言いなり。日本政府はフリージャーナリストのイラクへの入国を認めない。で、私には(正攻法では)ビザは下りない。
「日本政府の許可証があればビザを出すよ。でもあなたは正式な政府の許可証を持っていないでしょ」とイラク領事。
エクセプトジャパン。世界中でたった一つ、イラク入国を許可されない国、日本。これって異常ではないか?
パスポートの2ページ目には何と書いてあるだろうか?いわく、
「日本国民である本旅券の所持人を通路故障なく旅行させ、かつ、同人に必要な保護扶助を与えられるよう、関係の諸管に要請する。日本国外務大臣」
つまり麻生外務大臣は、日本人が旅行できるように援助するべきであって、妨害してはならないのだ。
「日本人にはチケットを売るな、と言われているんです」
「誰に?」
「日本政府に」
ここはアンマンのイラク航空事務所。アンマン〜バグダッドの航空券を購入しようとして訪れると、私には売れない、との返事。こういうところまで外務省の手は伸びている。何としても、一人たりとも入国は許さない、という執念を感じる。
政府はなぜこうまでしてフリージャーナリストの入国を阻止しようとするのか?
「邦人保護」のため?危険だから入国できないのだとすれば、スーダンのダルフールにも同様の「ビザ発給禁止」措置を取らねばならない。かつてのアフガンやコソボも同様だろう。しかし、これらの国ではそんなことにはならない。パスポートに書いてあるように「通路故障なく旅行させ…」が原則なのだ。
ズバリ、「サマワを見せたくない」のが本音だろう。わずか5時間の「視察」で「サマワは安全」とコメントする防衛庁長官を守るためには、誰もサマワに入れてはならないのだ。
小泉内閣の「せこさ」を実感する。
「フセインが見つからないからといって、大量破壊兵器が見つからないと言えますか」「人生いろいろ、会社もいろいろ」など、この国の首相からは全然「誠意」というものが感じられないが、外務省の「邦人保護」にも、まったく誠意は感じられない。

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このページは、nishitaniが2005年12月 8日 12:15に書いたブログ記事です。

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