イサームからの手紙 1
イサームがバグダッドに帰り、早速手紙を送ってきた。一言で言ってバグダッドは最悪だ。緊張続くバグダッドからのレポートを紹介する。
親愛なる友人たちへ
私は4日前にバグダッドの家に帰った。しかし私が見たバグダッドは40日前とは大違いだった。(イサームは来日していたので家に戻るのは40日ぶり)状況はさらに悪くなる一方だ。外出禁止令は毎日夜の9時から朝の6時まで。そしてバグダッドのいたるところで検問所。その検問所のほとんどには「民兵」が。民兵たちは人々を逮捕し、そして殺している。殺人はいたるところで毎日のように行われ、私たちには通りに放置された遺体が目に入る。
検問書では、IDカードの提示を求められ、もしスンニ派であることがばれてしまうと、逮捕され、そして後に殺されるのだ!あぁ、なんということ!!
通りを通行するのは本当に難しくなった。
3日前、日本へ通信しようとネットカフェを求めてそしてついに本日1軒のカフェが開いているのを見つけた。治安がまったくないし、一日に1、2時間しか通電しないバグダッドで、さらに灯油がなく自家発電も作動しない。そんな状態なのでネットが使えない。
イラク人はカメラに対しても神経質になっている。住民の顔には悲しさが見える。この状態にみんな悲観している。
昨日、アデル・アル・モサワニという、バグダッド中央死体安置所の所長が、「この6ヶ月間で6000体もの遺体を受け取った」と証言。どれだけたくさんのイラク人が殺されているか想像できるでしょう?以下は、バグダッド遺体安置所について、私が日本へ行く前に書いた最新レポートである。
問題は、いまや遺族が遺体安置所に行けないことである。そこには民兵がいて、遺体を受け取りに来た人を殺しているのだ。
私たちジャーナリストにとって大変恐ろしい状況だ。この状況を見せるためにビデオテープを回したいが、どうすればいいのか?
しかし、私はやらねばならない。平和のために、たとえ命を賭けてもこの仕事を続けなければならない。
尊敬すべき皆様方へ。
イサーム・ラシード
イサームの無事を祈るばかりだ。
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