クラスター爆弾不発弾除去現場に立ち会う

今日は、国連の「マインアクションセンター」、つまり地雷(クラスター)除去センターへ。
朝一番のブリーフィングで、決してインストラクターの指示以外のところを歩くな、カメラに気を取られて道を踏み外すな、散らばらずに一箇所に集中して撮影せよ、などの注意事項をひとくさり聞かされる。本日のミッションは、カブリーハという村でばら撒かれたクラスター爆弾の位置特定、および除去。
UNと大書された国連GMCの後ろを着いて走ること1時間、カブリーハに到着。何の変哲もない民家の裏庭がオリーブ畑になっている。バクテックというイギリス企業が、クラスター不発弾の除去にあたる。バクテックのメンバーが、この家の裏庭に回り、ブロックで囲われたところを指差す。
クラスターの不発弾である。これは飛行機から発射されたものではなく、イスラエルが地対地ミサイルで撃ったもの。M42という旧式のタイプで、このM42は、88個ある子爆弾のうち40%が不発弾になると言う。
M42を撮影し、さらにオリーブ畑を行くと、あるわあるわ、インストラクターが指差す方向に、M42があちこちに転がっているではないか。
イスラエルがばら撒いたクラスター爆弾はおよそ120万個と言われているが、実際の数字は誰にも分からないという。
このクラスターによって、停戦後も死者の数は増え続けている。昨日は、47歳の羊飼いの男性、9歳の少年、36歳の女性が、このクラスターで犠牲になった。そのうち9歳の少年は死んでしまった。停戦後、9月26日現在で110人がクラスターの洗礼を浴び、95人が負傷し、15人は死亡している。
クラスター爆弾は一つの親爆弾がパカッと開いて、多くの子爆弾が飛び出す。この子爆弾は、例えば飛行機から発射されるタイプBLU63についていえば、なんと一つの親爆弾から644もの子爆弾が飛び散る。その子爆弾には鉄片が詰まっていて、地面に落下したり、建物に当たると、その子爆弾が爆発し、周囲にいた人々の皮膚を貫き、鉄片が突入する。対人地雷が非人道兵器として禁止されるのなら、このクラスターも絶対に禁止させなければならない。
民家でクラスターを撮影した後、クラスター除去作業を撮影した。はるか離れた場所でバクテックのメンバーが爆発物を仕掛け、その後電気コードを伸ばして木陰から、スリー、ツー、ワンで爆破。めっちゃ危ない仕事である。危険手当は出てるのかな、と他人事ながら心配になる。
イスラエルは、停戦の数日前に、集中的にクラスターをばら撒いた。これは「人道に対する罪」だと思う。しかしイスラエルは国際法廷で裁かれることはない。バックにアメリカがいるからだ。
サダムフセインはイラクで裁かれ、ミロシェビッチは国際法廷で裁かれたというのに・・・。

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このページは、nishitaniが2006年9月29日 11:09に書いたブログ記事です。

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