虐殺の街カナ

カブリーハから民間人が多数虐殺された街カナへ。途中1時間くらいの道のりだが、沿線には破壊され家が続く。ガソリンスタンドがやられている。ガソリンスタンドは、ヒズボラに燃料を供給している、という理由だろうが、何の変哲もない家を狙っているのは、「レバノン人は誰でもいいから殺す」というイスラエル側の論理があるのだろう。
もっとも、ヒズボラもイスラエルに対抗してミサイルを発射し、イスラエル人を殺しているので、日本人の私から見ると「どっちもどっち」に写るのであるが、家をねらわれ、家族を殺され、クラスター爆弾をばら撒かれる民間人にとってはたまったものではない。
カナに到着。カナでは虐殺された人々のために集団墓地を作っていて、そこに犠牲になった方々の写真が飾ってある。家の地下に隠れていたところを爆撃され、家もろとも吹き飛ばされているので、家族全員即死、というパターンで亡くなっている。
kana.JPG集団墓地にはもう誰もお参りしておらず、すぐ隣の民家(ここも爆風なのか、ロケット弾なのか、半壊である)の老人にインタビュー。
「弟の家族5人がやられた。全員即死だ。あの家の地下に隠れていたところを、イスラエルのロケット砲が飛び込んできたんだ」。
集団墓地の右から順に5人の写真が並ぶ。弟、妻、長女、長男、次男・・・。次男はわずか7歳で長女は婚約者がいたという。
集団墓地にこれらの民間人を殺したロケット砲の破片が陳列されている。同行の國本さんにその破片を持ち上げるように頼むが、重くて持ち上がらない。かなり大きな砲弾だ。
5人の家族が殺された現場へ。家の地下に隠れていたらしいが、その家は取り壊され更地になっている。瓦礫の中に布団や家具の残片が。間違いなくここは民家で、ヒズボラの拠点ではない。イスラエルは誰でも良かったのだろうか・・・。
コソボ、アフガン、イラクと、空爆の跡をそれぞれに撮影してきたが、いつの場合も民間人が殺されている。カナの町の人間全てがヒズボラだ、と考えたのであろうか、それとも「レバノン人は殺してもかまわない」と考えていたのであろうか・・・。

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 虐殺の街カナ

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.nowiraq.com/mt/mt-tb.cgi/56

コメントする

このブログ記事について

このページは、nishitaniが2006年10月 1日 10:50に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「クラスター爆弾不発弾除去現場に立ち会う」です。

次のブログ記事は「羊飼いのハッサン」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.01