2007年11月アーカイブ

イラク戦争が始まってから、来年3月20日で5年になる。泥沼化するイラクの現状を目の当たりにして、つくづく戦争とは始めるのは比較的簡単だが、終わらせるのが難しいものだと感じる。2004年4月の米軍によるファルージャ空爆以降、外国人がイラクに入国するのはとても危険なこととなり、06年2月、サマッラの「黄金のモスク」爆発以後は、スンニ、シーアの内戦状態となったので、イラク人ですら住み続けるのが困難な国となってしまった。
このような状態のイラクにはもちろん入国しないが、イラク周辺の国々、つまりヨルダンとシリアで、「イラクスタディーツアー」を計画した。
具体的には、ヨルダンの首都、アンマンで日本のNGOの活動振りや、パレスティナ難民キャンプを視察した後、シリアの首都ダマスカスで、イラク難民と触れ合う旅である。3月7日に日本を発ち、14日までの一週間だが、「イラク戦争の断片」を肌で感じ、多くのイラク難民と友達になるツアーだ。以下、詳細を貼り付けておくので、希望される方、ぜひ一緒に行きましょう。
なおヨルダン、シリアの治安は安定していて、決してイラクには入国しないので、無事に行って、帰ってくることができると確信している。


3月7日(金) 関西空港 23:15 EK317 その後、エミレーツ航空の直行便にてアラブ 首長国連邦の首都ドバイに向かいます。(機内泊)ドバイ 4:45ドバイ着後、航空機を乗り継いでヨルダンの首都アンマンへ。
3月8日(土) 入国審査後、専用バスにてアンマン市内へ。
アンマン 9:20 専用バス アンマンでイラク難民の支援活動をしているNGO事務所を訪問。その後、死海へ。チェックイン後、ビーチで”浮遊体験”も可能です。
3月9日(日) 8:00 専用バス 朝食後、シリアの首都ダマスカスに向けて出発します。
途中、アンマン近郊のパレスチナ難民の多く住む地区を訪問します。
(国境)  
ダマスカス 19:00(ダマスカス:市内中心部の4ッ星ホテル泊)
3月10日(月) ダマスカス専用バス終日、「リトルバクダッド」などイラク難民の多く住む地区を
訪問します。(*現地交流会を予定しています)  (ダマスカス:市内中心部の4ッ星ホテル泊)
3月11日(火) ダマスカス専用バス午前中、世界遺産に指定されている旧市街の中に遺るウマイヤモスクや(旧市街)徒歩 聖アナニア教会、バザールなどを見学。
ダマスカス 14:00 専用バス 昼食後、パルミラに向かいます。
パルミラ 18:00
3月12日(水) パルミラ専用バス終日、世界遺産に指定されているパルミラの遺跡を見学します。徒歩 エラベルの塔墓や三兄弟の墓、パルミラ博物館や女王ゼノビアゆかりのバール神殿、列柱道路などを回ります。 午後、ホテルで休憩後、夕方、郊外のアラブ城砦に登り、夕日に照らされるパルミラの遺跡を眺めます。
3月13日(木) パルミラ 9:00 専用バス 朝食後、一路ダマスカスに戻ります。
ダマスカス 12:00 その後、空路、ドバイへ。
  ダマスカス 16:35 EK914 着後、航空機を乗り継いで帰国の途へ。
  ドバイ 21:25   (機内泊)
  ドバイ 2:35 EK316 航空機を乗り継いで帰国の途へ。
3月14日(金) 関西空港 17:20 着後、解散。
関西空港 21:20 EK6250 東京(羽田)からの方は日本航空との共同運航便にて羽田空港へ。 羽田空港 22:25  

以上のような旅である。年度末の忙しい時期ではあるが、3月は現地では最も過ごしやすいシーズンで、かつ戦争5周年ということでこの日程になった。
11月27日、エル大阪(京阪&地下鉄天満橋駅徒歩5分)5階の研修室で、私の帰国報告&スタディツアーの説明会を行うので、興味ある方は、のぞきに来てください。

本日は東京赤坂のTBS本社で、ナレーションを行った。明後日(14日)午後5時頃、イブニングニュースでイラク特集を組んでくれるのだ。関西地方、名古屋地方は放送されないが、その他の地域では視聴できるので、よろしければ観てやってください。
TBSテレビの現場の方々と意見交流したのだが、多くの方から「本当は私もイラクに行って取材したいのです」という声を聞いた。現場のジャーナリストはイラクの地を踏みたいと感じているが、しかし会社が許してくれない。これは日本テレビ、フジテレビ、テレビ朝日、全てのテレビ局が同じ対応だ。つまり日本では「組織ジャーナリストは戦争の前線で取材できず、入国するのは私のようなフリーのみ」ということになる。万一、イラクで身柄を拘束されてしまえば、その会社の責任が問われる。つまり3年半前の「自己責任論という名のバッシング」がいまだに尾を引いているのだ。
小泉内閣が繰り広げた「自己責任論」は、国民の知る権利を奪うための騒動だった。
守屋防衛省次官の接待疑惑で、連日大騒ぎである。しかしそこに暗躍する「武器商人」の姿は、国民の前に現れない。守屋という「トカゲの尻尾の先」は、「悪者」として報道されるが、アメリカの軍産複合体の犯罪は、メディアでは報道できないのだろうか…。

朝日放送「ムーブ!」の本番が無事終了した。いつもながら生放送は心臓に悪い。「本番5秒前で〜す、4、3、2、1」と秒読みされるのと、「この検問を超えればキルクークだ!」というのと、どちらが心臓に悪いだろうか?
番組の中で、ムラート君のことを紹介できた。彼はアルカイダ系のテロリストに、片目を奪われた。コメンテーターで作家の吉永さんが、「僕の友達の友達はアルカイダ」といった政治家がいたが、この映像を見たら、冗談でも『友達がアルカイダ』なんて言えるはずがない」と涙ながらに怒っておられた。
そう、政府は「テロとの戦いに協力しなければならない」というが、肝心の「テロとの戦い」の内実が報道されないのに、「協力すべきかどうか」を判断できるはずがない。
間違いなく、油田地域キルクークではテロが増えている。なぜか?クルド自治政府が西側の石油会社と独占契約を結んだからだ。「クルドのフライング」に対してシーア、スンニ、トルコが怒る。とりわけアルカイダが乗り込んでくる。
結果、無実の子どもたちが殺され、傷ついたわけだ。
市場で遊ぶ子どもを標的にするような、テロリストを決して許すことはできない。しかし同時に「戦争ではテロはなくならない」し、「むしろテロを誘発する」のだ。
アメリカの戦争が原因で、イラクは泥沼に陥った。そのアメリカに従属し、「友達の友達はアルカイダ」などと平気で発言する政治家には、次の選挙で引退してもらうしかない。

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