JICAのスーダン事務所と病院を訪問

ここハルツームは、異常な暑さで、20分も外へ出ていれば、シャツが汗でびっしょりになる。白ナイル川をボートで渡り、中州で繰り広げられている農業を見物していたのだが、あまりの暑さに熱中症になりかけてしまった。ナイルで水浴びでもすればよかったのかもしれないが、白ナイルは名ばかりで、実際の水は「黒ナイル」。ここで泳いで、誤って水を飲み込めば、下痢をしてしまうと感じたので、水浴びはやめた。現地の子どもたちは気持ちよさそうに泳いでいたのだが…。

さて、以下は7~9日までの記録。

6月7日は、ジュバからハルツームへ飛んだ。その足でハルツーム政府の外国人メディア事務所を訪問。ハルツーム市内の撮影許可を申請。ダルフールに行きたいと申し出るが、ダルフールへの移動許可は、早くて1週間、平均すると10日も待たねばならない。
西側メディアがダルフールに入ることに、神経質になっているようだ。今回の取材日程では、ダルフールはあきらめるしかない。

8日、ユニセフを訪問。ハルツーム市内にある国内避難民キャンプへの取材を申請し、快諾を得る。

9日、JICAのスーダン事務所を訪問。所長の宍戸さんにお話しを聞く。
JICAがスーダンで活動を始めたのは、比較的早く、現バシル政権になってさまざまな人権弾圧問題が出てきて、いったん活動を中止。05年、北部と南部の停戦合意を受け、活動を再開した。
現在力を入れているのは、母子保健。国土が広く、自宅出産の多いスーダンでは、乳幼児死亡率が高い。したがって助産師の育成に力を入れている。具体的には800のコミュニティーに800人の助産師を目標としている。現在は500人しかいないので、あと300人を育成しなければならない。
加えて、「産婆だけではダメ」で、妊婦の健診や新生児へのワクチン投与、村への衛生教育、HIV予防教育など、助産師の仕事は多岐にわたる。
こうした母子保健の取り組みに加えて、ここハルツームでは、JICAの援助で建設された「イブン・シナ病院」が稼動している。
病院へ。正面には日の丸とスーダン国旗。中へ入ると、外来患者が列を成して待っている。
この病院では透析やX線検査が可能で、慢性疾患の患者さんに喜ばれている。放射線の機械や透析の器具などは、1983年に日本が寄贈したもの。25年たった今も、何とか稼動しているが、CTスキャンなど、最新の医療器具が必要だ、と現場の医師。

自衛隊をスーダンに派遣するお金があるなら、その分をこの病院に回せばいいのに、と感じる。
さて、ハルツーム市内の取材許可証をゲットできた。国内避難民キャンプを取材できればいいのだが。


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このページは、nishitaniが2008年6月10日 01:48に書いたブログ記事です。

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