砂漠のサファリとビンラディングループ

飛行機のチケットを段取りし、イラク入りを伺っているが、ビザ問題でまだドバイに足止め。仕方なく(?)本日は「ドバイ・砂漠サファリ」を楽しむ。午後4時ごろドバイ市内を出発して、夕暮れの砂漠をトヨタ・ランドクルーザーで突っ走るというツアーだ。参加したのは、スーパーマーケットを経営するオーストラリア人女性と、会社経営の韓国人夫妻、サウジアラビアの学生二人と日本人の私。

車内で世間話をするが、確実に私が一番貧乏である。ドバイからオマーンへ抜ける国道を30分ほど突っ走ると、すでにそこは砂漠となる。砂漠になるのだが、まだ高層マンションやアウトレットモールが建設中。どこまで膨らんでいくのだろう、ドバイの街は。
砂漠の国道を行くこと一時間、ようやくマンションもモールもなくなったところで、ランドクルーザーは国道をそれておもむろに砂漠に入る。

「シートベルトをするように!」運転手が叫ぶ。その声が終わるか終わらないかのうちに、ランドクルーザーは砂の上をうねって進む。私たち乗客は、天井や窓ガラスに頭を打ちつけながら、「アー」と声にならない悲鳴を上げて、車のバウンドに体を合わせる。さながら砂の上のサーフィンだ。
私たちの悲鳴に、調子に乗った運転手が無理に砂丘を越えようとして、スタック。さぁ大変だ。みんな協力して車を押しても引いても動かない。やがて日がどっぷりと暮れ、太陽に変わって月が顔を出す頃、救助隊が現れなんとか脱出。「アイムソーリー」。運転手が謝るが、こういう経験こそ得がたいもので、こちらが感謝するくらい。

救助隊を待つ間に、サウジの学生に質問。
「サウジでは女性は車を運転してはいけないんでしょ?」
「そうだよ。女性はダイヤモンド。男が守らなくてはいけないんだ」。この会話を聞いていたオーストラリア女性が、「えっ何で?なぜ女性は車を運転できないの?」と素朴な疑問。
「運転だけではなく、女性は仕事に就くことも許されないんだ」というと、素朴なオーストラリアンの目が点になっていた。

おそらく日本人もあまり知らないであろう、「イスラム原理主義」のサウジやオマーン、イエメンの実態。これら「王族支配」のイスラム国家は、昔のベドゥイン時代そのままのしきたりが支配している。王族にとってはその方が、民衆を支配しやすいのだろう。日本も終戦まで女性には参政権がなかった。女性やマイノリティーの人権がどれだけ守られているか、でその国の民主主義度が計れるのだが、サウジに関して言えば、まだ「封建時代」なのだ。
これは王族や富豪にとって都合がよい。空前のオイルマネーを、一手に引き受ける王族とその周辺にとっては、民衆の蜂起が一番怖いのだ。

新作DVD「ジャーハダ」で、サウジの王族、ブッシュ一族とビンラディン一族のつながりについて、詳述したが、「オイルマネーの独占者たち」は、自分たちに都合のよい政治体制を敷いている。

「UAEにもビンラディングループが活動しているよ。彼らは政府発注の建設工事に食い込んでいる」とサファリの運転手さん。「UAEよりサウジの王様のほうが強欲だね。UAEの族長は、市民にもオイルマネーを還元しているが、サウジは独り占め。だから言われるほどサウジ市民はリッチではないよ」とも。
中東では、ビンラディングループが大富豪だというのは常識なのである。


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このページは、nishitaniが2008年10月 5日 03:42に書いたブログ記事です。

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