イラク入国に成功 スレイマニアにて

10月7日早朝、アンマンのクイーンアリア空港。この空港からイラクへ飛び立つのは何回目だろうか?いつものように、入念な荷物チェックの後、(かつてこの空港で日本人新聞記者の持ち込んだクラスター爆弾が爆発した)航空券を受け取り、待合ゲートへ。

隣の4番、5番ゲートは飛行機を待つ人で一杯。それぞれベイルートとキプロスへ飛ぶ便である。私の待つ6番ゲートだけ人影もまばら。イラク・スレイマニアへ飛ぶ人は、まだ少数なのだ。あまりにも乗客が少ないと、「儲からないから飛ぶのヤメ」と、フライトがキャンセルされるので、少し不安だ。
2年前、実際にその理由でキャンセルされて、ほぼ一週間をアンマンで過ごさざるを得なかった悪夢がよみがえるが、本日は何とか飛んでくれた。

スレイマニアまでは2時間のフライト。雲ひとつない砂漠の上空を飛ぶ。
スレイマニア国際空港に到着。ほかの乗客はすぐに入国審査を抜けて、出て行くのだが、いつものように私だけストップがかかる。そしていつものように通訳のファラドーンが、空港の中まで入ってきて、係官と協議。やがて入国が許可され、無事イラクに入国した。9回入国に挑戦して7回成功。9打数7安打、イチローの打率を上回っているぞ。

スレイマニアの街も、来るたびに新しいビルが建っていく。「スレイマニアは安全だ」という実績の上に、やはりオイルマネーが投資されているのだ。サブプライムローンが破綻し、世界的には不動産投資が見直されているが、ここスレイマニアはまだまだ「バブルはこれから」といった様子だ。

ホテルの受付でハラブジャ市長が待っている。昨春、ハラブジャに被爆アオギリを植樹し、そして今年8月6日、広島の平和式典に案内した関係なので、市長自らホテルに出張してきたわけだ。ラマダン明けの忙しい時期に、片道2時間、往復4時間もかけて、わざわざやってきてくれたのだが「そんなことしていて市役所は大丈夫なのか」と、元市職員の身としては、そちらの方が心配になる。

ここスレイマニアでは大きなテロもなく、昨今は落ち着いている。しかし一歩クルド自治区を外れると、まだまだ紛争が継続しており、避難民はいまだに帰還できていない。先日もすぐ近くのモスルという街で米軍の銃撃により、罪なき市民11人が殺されたばかりだ。
さて、今回のイラク取材、どうなっていくのだろうか。

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このページは、nishitaniが2008年10月 7日 21:44に書いたブログ記事です。

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