スレイマニア・カラア避難民キャンプの近況

イラク・スレイマニアに入ると、通訳のファラドーンが「だれそれと面談してくれ」「会わせたい人がいる」と私を振り回すので、ブログ更新がおろそかになってしまう。ご心配をおかけしているのかも。

本日はファラドーンの「お前に会わせたい人がいる攻撃」をくぐり抜けて、カラア避難民キャンプへ。驚いたことに、200以上あったテントの半数以上が撤去され、800人近かった避難民は、今や400人程度になっている。
理由として、バグダッドの治安が改善され、避難民たちが故郷に帰還したことと、イラク政府が「帰還すれば補助金を出す」と、帰還奨励政策に出ていることが挙げられる。
これはシリアに逃げた難民たちにも共通していて、まだバグダッドが危険ではあるが、家を奪われた人々が、帰り始めていることは事実だ。

しかしイラク政府の「バグダッドは安全」という情報を信じないで、まだカラアに居残る人が400人もいるのも事実。その「居残り組」に取材した。
「バグダッドが安全になった、といわれてもにわかには信じられない。俺の叔父は内戦で民兵に首をかき切られて殺されたんだ。恐ろしくて帰る気にはなれないよ」とはアドナーンさん(41)。聞けば10人も子どもがいるという。やはりアラブは多産だな、と思ったのだが、よくよく聞くと、妻が二人。隣のテントに新妻が。隣のテントへ。妻は赤ん坊を抱えている。生後4日。10番目の娘だ。このテントで出産?と聞けば、スレイマニア病院で出産したとのこと。イラクでは医療費は基本的に無料なので、丈夫な赤ちゃんを産めたようだ。

今何が一番必要か?との質問には、「これから寒くなるので毛布」とのこと。キャンプを後にして、市場で毛布とウオーターボックスを大量に(400人分)購入。
明日すべての避難民に、毛布とウォーターボックスを配ろうと思う。このキャンプでは、きれいな水が不足しているので、週に何回か配給される水を貯めておくウォーターボックスが必要だ。日本の皆さんからいただいた募金が役に立つ。ここスレイマニアは、日中はかなり気温が上がるが、そろそろ夜間は冷え込む。この冬を越すためには毛布ときれいな水が欠かせない。明日は朝から、毛布とウォーターボックスを配ることになる。

イラクの子どもを救う会へカンパいただいたみなさん、ありがとうございました。


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このページは、nishitaniが2008年10月 9日 01:15に書いたブログ記事です。

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