空爆の破片が少年の頭蓋をかすめた
バグダッドで、この男の子と出会った。米軍の空爆による破片が、頭蓋骨をかすめていって、彼の頭は頭皮が露出している。かろうじて脳が皮膚一枚で守られている。ためしに指で触ってみると、指が脳内にのめりこんでいくような感覚。
もう少し下部に命中していたら、即死していただろう。
彼はゆらゆらとくらげのように歩く。脳が傷つき、下半身が麻痺している。バグダッドは危険なので、ゆっくりとインタビューすることができず、これ以上の詳細は分からない。
父親が彼の防止を脱がせて、頭の傷を指差して「アメリーキー」と抗議していた。
2007年、米軍のバグダッドへの空爆は、1400回を越えた。一年間で1400回。つまり毎日3~4回。ヘリコプターや戦闘機から、「スイッチを押すだけ」で、ミサイルが発射されるが、撃たれた方は、このような被害が生じる。
頭では理解していても、実際に戦争被害者と出会うと、あらためてその残酷さが分かる。
本日はアメリカ大統領選挙。「オバマがマシ」との声も聞こえてくるが、双方、「テロとの戦いをやめる」とは言っていない。どちらになっても、悲劇は続く。
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