必見の映画 「リダクテッド」

スクリーンから映像が消えても、しばらく座席から立ち上がることができなかった。この物語はフィクションである。しかし現実に起きた事件をモチーフにしている。

イラクで起きた、米兵による少女レイプ事件、そしてレイプ後の一家惨殺事件である。
米兵は明らかに「クレイジー状態」になってしまう。灼熱の砂漠、その中での検問、いつまで経っても来てくれない交代の部隊…。そんな中、米兵は常に「路肩爆弾」や「自爆テロ」に怯えながら退屈で、かつ、緊張の日々を過ごす。

03年、04年にバグダッドを訪れたとき、米兵は銃を水平に構えていた。コソボやボスニアでは、銃を立てて構えていた。「銃を水平に構える」ということは、いつでもすぐに撃つぞ、という意思表示だ。米兵を、遠くからカメラに収めた時が一番恐ろしかった。

映画は、そんな米兵が実際に家宅捜査に入ってくるシーンを表現する。興奮状態。突然襲われる家族は、ただただ米兵の命令に従うだけだ。そして映画はまた、米軍基地の日常をも映し出す。酒を飲む者、ポルノ雑誌を読む者、故郷の彼女とチャットする者…。

狂気となんてことはない日常が繰り返される毎日。そんな日々の中、米兵はレイプを計画する…。
リダクテッドとは「編集済み」という意味だ。決してテレビや新聞では報道されない「事実」を、この映画は「事実以上のフィクション」で再現する。

未見の方は、ぜひ。大阪のテアトル梅田で12月11日まで。


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このページは、nishitaniが2008年12月 2日 00:44に書いたブログ記事です。

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