まったくめでたくない新年です
みなさん、あけましておめでとうございます。といっても、ガザでは無実の人々が虐殺されており、全然めでたくない事態が進行中です。以下は新年の雑感です。
ブッシュ大統領に靴が投げつけられたその日、イラクのハッサンから電話がかかってきた。
「おい、ニュース見たか?俺たちの町、ヒッラではみんな大喜びしているよ。日本はどうだい?」。実際、あの靴は「バイバイブッシュ」という商品として30数万点も販売されるというから、イラク人だけでなく、世界中の人々が、つもり積もった鬱積を少しでも晴らすことができたのだろう。
あと少しというところで靴はブッシュの顔をかすめていったのだが(惜しい!)、もしブッシュに靴が当たったとしても、それだけでは何の解決にもならない。
イラク・アフガン、ガザをはじめとして、今も無実の人々は戦争で殺されているし、アメリカ発の金融危機によって、まじめに働いてきた労働者が首を切られ続けている。
アメリカの軍事費は50兆円を越え、その浪費を埋めるために米国債が発行される。中国や日本が、その米国債を買い支え、貿易黒字分をアメリカに還流させる。アメリカは「物を作らず消費する国」になってしまっているので、米国債だけでなく、「新たな投資先」を無理にでも創り出し、外国から資金を流入させなければならない。その一つの「金融商品」が、サブプライムローンとそれを利用したデリバティブだった。大富豪たちに巨額の富を振る舞った後、サブプライムは破綻し、金融機関が破綻する。
中小企業や個人の破産には冷たく「自己責任」を言い放つ政府が、金融機関だけでなく、自動車会社まで「救出」する。
救出するために、FRBはドルを輪転機で刷り続ける。やがてドルは値崩れを起こし、円高=ドル安時代が到来する。日本が持っている米国債は早晩「紙クズ」となるだろう。
どうしたらいいのだろうか?
結論から言えばアメリカの進める「戦争経済」「金融バクチ経済」から脱却し、「平和経済」「ものづくり経済」に転換すること以外にないように思える。グローバリズムはたとえて言えば「カールルイスと小学生が100メートル競争をするようなもの」で、欧米日系の大資本が勝利し、自国の農工業が衰退する。トヨタが競争に勝ち続けるために、労働者まで使い捨てにするのが象徴的である。戦争・競争から、平和・共存へ。今年はうし年。牛の歩みはゆったりと遅いが、確実に前へと進む。微力ではあるが無力ではない私たち。09年は「ゆるやかな連帯」の年にしなければならない。
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