「世界一美しかった」村へ

新調されたパグマンのモスク ブログ用.jpg

6月12日、今日は金曜日なのでほとんど全てのオフィス、店は休業。イスラム圏を取材するとき、もっとも厄介なのがこの金曜日で、まず、各種申請は無理。NGOの事務所、病院などもすべて閉まっているため、「ホテルでごろ寝」が一番なのだ。
しかし「ごろ寝」だけではもったいない。カブールからタクシーを飛ばしてパグマンという小さな村へ。

ここは歴史的な場所で、中世の城跡が残っており、背後の山から雪解け水が流れてきて、農業も盛ん。さくらんぼやりんごなどフルーツとおいしい水で有名な村である。
実はこの村は「せかいいち うつくしい ぼくの村」という絵本の舞台になった村である。絵本ではこの美しい村は戦争で破壊されてしまうのだが、パグラムも旧ソ連軍とムジャヒディーン(アフガンゲリラ)たちとの戦闘で、歴史的建造物はもちろん、周辺の家々も破壊されてしまった。山の中腹のモスクは、土台だけが残っていたのだが、昨年、人々の寄付で新しく作りかえられた。
新調されたモスクで大勢の人々が祈る。

パグラン郊外に破壊された旧ソ連軍の戦車。旧ソ連がアフガンに侵攻したのが1979年。以後、この地ではずっと戦争が続き、30年が経過した。逆に言うと、30歳以下の若者は戦争しか知らない。

カブールからパグマンへいたる途中に、なんと「カブールゴルフクラブ」なるものがある。これは政府が作ったゴルフ場。ゴルフするアフガン人なんているのだろうか?荒れ果てた農地のようなところに、羊飼いが羊の群れを追い立てている。すぐ隣は軍の施設。そんなところにゴルフコース。もちろん誰もゴルフはしてなかったし、かなり長い間プレーする人はいないように感じた。芝生ではなく「砂のグリーン」があって、ちゃんとカップも。バンカーはなかった。政府は「リゾート開発」を考えたのかな?それにしても不似合いなものを作ったものだ。

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このページは、nishitaniが2009年6月12日 21:10に書いたブログ記事です。

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