スレイマニアがんセンターを訪問
写真は、右目を摘出したイラーフちゃん ここスレイマニアでもがん患者が急増している。
10月22日、スレイマニアのがん専門病院へ。ここを訪問するのはこれで5回目になる。訪問するたびにがん患者が増えている。ベッドの数が足らないので、廊下で寝る人、うずくまる人、点滴を受けている人が続く。
小児病棟へ。多くの子どもが入院しているが、白血病と骨肉腫が多い。入院患者は2つに大別される。一つはハラブジャ周辺から。ハラブジャは1988年にフセインによる化学兵器で虐殺されたところで、20年以上たった今も、環境悪化により、がん患者が急増しているのだ。他方はキルクークとその周辺から。キルクークはこのイラク戦争で劣化ウラン弾をはじめとする大量の爆撃があったところなので、それによる環境悪化でがん患者が増えている。
写真のこどもはイラーフちゃん(3)。右目に腫瘍ができて摘出したばかり。顔が膨らんでいる子どもをバグダッドでも見たが、この子も異様な膨れ方をしている。
「ポイズン、ポイズン」と医師が言う。劣化ウラン弾の放射線によるものなのか、それとも大量に打ち込まれた弾薬による土壌汚染なのか。おそらくそのどれもが関係する「複合汚染」なのだろう、「患者の数は増える一方」だという。
3年前にここをはじめて訪れたときには、がんの治療薬にも不足する状態であったが、(DVD「戦場からの告発」で紹介しています)今は薬は足りているが、患者が急増して病院を拡張する必要があるとのことだった。
アフガンでもそうだが、ここイラクでも日本ができることは多い。
政権が交代し、「自衛隊がせっせと運んでいたのは米兵」だったことが明らかになった。イラク戦争6年間で自衛隊が使った税金は約1000億円。
このお金ががん患者に回っていれば、何人の命を救えただろう。
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