信じられない悲劇が・・・

IMG_1034.JPG 写真は 先天性奇形腫瘍の赤ちゃん


「コンジネンタル・テラトーマ(先天的奇形腫瘍)だ」。ハビーブ医師がその赤ちゃんをくるんでいた布をめくりあげた時、私は言葉を失った。
「な、何やこれは。双子がくっついているのか?」
巨大な腫瘍が、その赤ちゃんの股の間からふくれだしていることを理解するのに、数秒かかった。そして悲しみと怒りと憐れみが混ざったような、何とも表現できない感情が、私を襲った。

生後4日目で、まだ生きている。

「がんの一種だ。このような原因不明の奇形児が、アフガンではたくさん産まれるようになった」。ハビーブ医師は透明な手袋をはめて、赤ちゃんの患部を触りながら、説明する。
女の子だ。赤ちゃんの泣き声が、狭い病室に響く。
隣の保育器には「無肛門症」の子どもが二人、ぐったりと寝ている。
「生まれつき肛門がない。だからお腹がふくれあがっている。腹の中央から腸を出して、そこから排出させている」
「劣化ウラン弾など、戦争の影響か?」
「まだ誰も解明できていない。でもみんなそう思っている」

米軍はアフガンで様々な爆弾を使用した。地下20メートルのところで爆発するバンカーバスターなどは、先端に劣化ウランが使われている。もちろん「通常の」劣化ウラン弾も使用された。その他にもクラスター爆弾、デイジーカッター、白燐弾・・・。
環境が破壊されない方がおかしいのだ。
これらの爆弾は、やがて水や草木を汚染し、それを食べる家畜がいて、人間はそれら食物連鎖の頂点にいる。

イラクで急速に広がっている、これら新生児の異常は、ここアフガンでも同様に悲劇を生み出していた。
米軍は今月からカンダハール掃討作戦を行う予定だ。またしても土地が、水が動植物が汚染されていく。

日本は絶対にこのような「汚い戦争」に協力してはならない。

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このページは、nishitaniが2010年6月 6日 22:54に書いたブログ記事です。

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