病院と孤児施設を訪問

背中に腫瘍ができた赤ちゃん.JPG

昨日のブログでは肝心なところが抜けていたので、本日詳細を記す。
6月6日の日曜日、カブール市内にある「インディラガンジー子ども病院」を訪問した。この病院はアフガニスタン全域から、重篤な子どもを受け入れ、治療しているのだが、その特徴は①やけどの子どもが多い②交通事故も多い③最近原因不明の奇形児、がんの子どもが増えた、ことなどである。

病院の新生児集中治療室に入ったときに、私は息をのんだ。信じられない症状の子どもが、多数保育器の中に入っていた。
写真の子どもは、肛門がなく、そして背中に大きな腫瘍を抱えている。
いったいどのような原因で、このような悲劇が生じるのか。

母親たちは子どもを身ごもった喜びから、一転して地獄に突き落とされたかのようなショックを一様に受けている。母親にカメラを向けるが、この国ではカメラの前で自分の意見を言うことのできる女性はまれである。

原因は戦争であることに間違いないと、私は思う。しかしこの国で「劣化ウラン弾被害者の会」などが結成されるだろうか?おそらく難しい。アフガンでは政治的なことについてズバリと語ることのできる人は非常に少ない。みんな政府やタリバンを恐れている。まして女性の地位は極めて低い。したがってこの母親たちは、泣き寝入りするしかないのだろう。
インディラガンジー子ども病院を紹介してくれたのは、RAWAといってアフガニスタンの女性解放団体である。
RAWAのカブール担当者の名前を、仮にミーナさんとしておくが、このミーナさんは、専属の車を持たない。移動はすべて徒歩かタクシー。アフガン秘密警察やイスラム原理主義者から脅迫の電話が入り、活動は常に制限されている。「女性の解放」を主張するだけで、弾圧されるお国柄なのだ。

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7日、やはりRAWAの案内で孤児施設を訪れた。この孤児施設は女子学生用で、約60人が共同生活を送っている。タリバン時代に親を殺された子どもが多い。
兵庫県の和田中学校から預かってきた、折り鶴とメッセージ入りのハンカチを手渡すと、みんな大喜び。日本の折り鶴文化のことは知らなかったが、みんな日本が大好きだという。
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ハンカチに加えて、岩国市の高校生たちが描いてくれた心のこもった絵を手渡した。少女たちは絵が大好きで、3日後に、お礼の絵を描いてくれることになった。
日本の中高生とアフガンの学生が、こうした形で交流できれば、平和を求める輪が広がっていくのではないか。
なぜならハンカチに添えられた手紙のほとんどには「love」や「peace」と書かれていたし、絵には広島のことや平和の虹などが描かれていたからだ。
さて孤児になった少女たちはどんな絵を描いてくれるだろう。楽しみが一つ増えた。

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このページは、nishitaniが2010年6月 7日 23:11に書いたブログ記事です。

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