ISAF本部基地でインタビュー

10月15日、待つこと5日、ISAFの取材許可が下りたので、カブールのISAF本部へ向かう。ISAF本部へ行くには、本部建物から一キロ以上はなれたチェックポイントで車を降りなければならない。自動車爆弾を使った自爆攻撃を防ぐために、昨年までは車で結構近づけていたのだが、今年になってかなり遠いところから歩かねばならなくなった。
数回のチェックポイントを通り、何重にも張り巡らされたコンクリートの壁を通り抜けなけてISAF本部前に到着。「歩行者のみ」と書かれた入り口で待っていてくれたのは、パウエル米兵。パウエルさんの案内で巨大なISAF本部の敷地に入る。

基地内にはいろんな施設があって、兵士の寮やトレイニングルーム、カフェ、食堂、コマンダーの執務ビルなどなど。74カ国がISAF軍に兵を送り込んでいるので、74もの国旗がずらっと飾られている。
その国旗が並ぶ建物の前が、広い公園になっていて、勤務明けの兵士がくつろいでいる。飲み物コーナーがあって、全て無料。日本のちょっとした大学のキャンパスライフのようである。
芝生が敷き詰められ、噴水が吹き出しているきれいな公園のベンチで、ISAFスポークスマン、ジョセフ・ブロッツさんにインタビューすることができた。

質問項目は5つ。1 カブールの治安は相当良いが、どうやって治安を守っているのか? 2 逆にカブールを離れると極端に治安が悪くなるが、例えばカンダハールなど、タリバン支配地域を、今後どのように治安改善するのか?
3 米軍が去ってしまうと、内戦が始まらないか? どうやって「後始末」するのか? 4 米軍が誤爆を繰り返しているが、これについてどう思うか? 5 日本政府が50億ドル支援を決めたが、日本へのメッセージを。

以上5点について、ブロッツさんは丁寧に答えてくれた。基本的には、治安改善の方法として、治安維持の権限をじょじょにアフガン警察と軍に移していく。そして特に貧しいエリアでは、農業支援や教育支援など国民生活の向上を図って、人々の怒りを鎮めつつ、アフガン警察と軍を投入して、治安を向上させる。
米軍の誤爆はきわめて遺憾。しかし昨年と比べて誤爆件数は減っている。逆にタリバンなど武装勢力の攻撃で人々が殺されている。今後も引き続き村々をタリバン化させないように努力していく。日本にはとても感謝している。50億ドルは巨額な金である。有効に使ってもらいたい。

ざっと内容は以上のようなものであった。インタビュー後、案内してくれたパウエルさんをインタビュー。
Q 出身は?
アメリカ。空軍に9年いて、その後広報担当管となって6年目。アフガンには3年前から来ている。アフガンに来る前は日本の横田基地にいた。
Q この仕事に恐怖を感じないか?
カブールにいる限りにおいては、感じない。他市に行った時が問題だね。
Q ここと比べると横田基地は天国だった?
日本は良かったよ。きれいで安全。酒もうまかったね。
Q 今の希望は?
早くこの戦争が終わって、アフガンが平和になること。戦地へ派遣されるのは自分で十分。子どもがアフガンに行く、何てことにならないよう願いたいね。

パウエルさんは横田基地から派遣されていた。ちなみにトレーニングセンターで2人がインタビューに応じてくれたのだが、そのうちの一人も横田基地出身だった。日本の基地で訓練している人が、結構多いのだと感じた。

少し緊張したISAFインタビューも無事終了した。基地内には女性の兵士の姿もちらほら見られた。一人一人の兵士は、まじめに任務をこなし、良かれと思って働いているのだろう。多くのアフガン人には、彼ら兵士は、時として「悪魔」に見える。しかし彼ら自身も恐怖を感じている。軍服を脱げば、みんな好青年なのになぁ。

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このページは、nishitaniが2010年10月15日 22:27に書いたブログ記事です。

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