ISAF記者証をゲット

プレスカードを作る.jpg カブール下町の怪しげなプリントショップで。


10月11日、午前10時にISAF(国際治安援助部隊)本部ゲート前へ。本部ゲートと言っても、コンクリートの壁と土のうで囲まれた殺風景な場所。ポルトガルの兵士が、土のうの奥から銃を突き出して監視している。時折、壁の向こうから米軍やISAF軍の車列が、突然現れてはどこかへ消えていく。

毎週月曜、水曜、土曜の午前10時から11時の一時間だけ、ISAFメディアパスがここで交付される。メディアパスを交付してくれるのは米兵のガブリエルさん。ポルトガル兵と同様、肩にはM16ライフルを下げている。
この許可証を得るために、日本から数種類の書類と健康診断書をあらかじめ送っていて、本日ようやく許可証をゲットした。これで晴れてISAF軍、米軍を取材できることになる。しかし同じように書類申請していた通訳サバウーンの許可証が出ない。提出書類の一部が不備で、再度申請し直さねばならない。そこで急きょ、書類に信憑性を持たせるため、彼のIDカードを作ることにした。

私は「日本平和協同ジャーナリストクラブ」という組織をでっち上げて(笑)、その代表という形でIDカードを持っているが、彼を「アフガン支局長」にするのだ。カブールの下町、ちょっと怪しげなプリントショップで、「偽造?IDカード」を制作。この店のお兄さんは慣れた手つきで、わずか30分でIDカードを作ってくれた。
さっそくこのIDカードと、これまたでっち上げた「それらしく見える推薦状」を作り、ISAFのメディア担当者にメール送信。うまくいけば今週中に許可証が出るかもしれない。

ボスニアやコソボ、イラク、アフガンといった戦場では、このような「一見すると立派に見えるが、何の根拠もない」プレスカードが物を言う。ちなみにアフガン政府が発行する記者証も持っているのだが、こちらはほとんど役に立たない。秘密警察や軍に尋問される時も、この「偽造?IDカード」で乗り切ってきたのだ。私の場合、今後はISAFカードがあるので、さらに取材しやすくなるだろう。

午後はアフガン政府「難民省」の記者会見に参加した。大臣はハザラ人でモンゴル系の顔をしている。ダリ語でしゃべるので、内容はよくわからなかったのだが、イランに逃げたアフガン難民と、パキスタンへ避難した難民をあわせると300万人ほどいるので、これら巨大な数の難民の支援を、UNHCRと一緒になって行っていく、というようなことをしゃべっていたようだ。

ここで1つの疑問が浮かぶ。イランやパキスタンに逃げた難民を支援するのはもちろんだが、イランやパキスタンにさえ逃げることのできない国内避難民はどうするのだ?ということ。会見に集まった記者は20人ほどいたのだが、この点についての質問は皆無だった。
国内避難民は別の省庁で対応しているのだろうか?
いずれにしても、この国にはまだまだ分からないことが一杯だ。少しずつ真相に近づいていきたい。


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このページは、nishitaniが2010年10月12日 02:11に書いたブログ記事です。

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