ロバに引きずられて…

ラバニ元大統領.jpg 写真右側が、ラバニ元大統領


10月14日、インディラガンジー子ども病院前で、ハビーブ医師と待ち合わせの後、薬問屋へ。専門家であるハビーブ医師と一緒に買い出すことで、値切れるし、必要度の高いものを購入できる。
やけどの子どもは、体内からプロティンを補給し、皮膚を作り出さねばならないので、アブドミンという高価なものを20箱。さらに点滴用の抗生物質や白血病の薬、栄養剤、粉ミルクなどを購入。
大量に買い込んだので、午後1時に病院まで持ってきてもらうことになる。

その間を利用して、ラバニ元大統領の記者会見へ。ラバニ元大統領は、マスード将軍に近い人物で、北部同盟の代表。1990年代は、国内的にはタリバンが圧倒していたものの、国際的な「アフガン大統領」は、このラバニ氏であった。
なぜラバニ氏が記者会見するのかというと、一昨日、カルザイ政権が作った「平和実現委員会」の委員長に就任したからである。
「ラバニといえば、内戦中に、たくさんの人を殺したんやね?」
「そうだよ。そんな人物が『平和委員会委員長』になるのは、この国ならではだね」とは通訳のサバウーン。他に人がいなかったのか?彼はタリバンとのチャンネルがあるからなのか?

記者会見は午後12時に始まり、誰でも参加できるし何を聞いてもよい。日本の場合は記者クラブがあって、大手メディアしか入れないが、これは世界的に特異な存在。記者会見は誰でも自由に参加できるようにすべきだ。この点では、日本はアフガンより送れていると言ってよい。

ロバに引きずられた少年.jpg 記者会見後、インディラガンジー子ども病院に急行。予定の薬が入ってきたか確認し、保管する。ハビーブ医師以下、看護師、病院長までやってきて、日本への感謝の言葉を述べてくれた。 薬を納入したついでに、病棟を回る。写真の子どもは4日間意識不明の重体である。 「ロバに頭を噛まれて、引きずり回された」。ハビーブ医師の言葉に思わず反応する。 「えっ、何て言ったの?ロバ?」 「そう、田舎ではロバや馬が子どもを殺すことが珍しくない。開頭手術を2回やって、命はつながっているが」 考えてみたら江戸時代の日本も、時として家畜に殺される子どもがいたのかもしれない。この国では、歴史が戦争によってストップさせられている。今は21世紀なのだが…。

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このページは、nishitaniが2010年10月14日 22:06に書いたブログ記事です。

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