ドバイ経由で帰国します

ドバイ ハリファの噴水ショー.jpg


10月19日早朝、カブール国際空港からドバイへ飛ぶ。今回も無事に取材が終了したことに感謝。ちなみにカブール〜ドバイ便は、4つの航空会社がしのぎを削っていて、毎日複数回飛ばしている。イラクに比べてアフガンはずっと日程調整が簡単である。
「行きやすい」のはアフガンであるが、「取材しやすい」のはどちらだろうか?両国とも街は検問だらけで、下手に撮影したら逮捕されるという点では同じようなもの。その時々の状況次第か。
ドバイ着午後0時半、35度を超える気温と空港を吹き抜ける熱風。一年中酷暑のドバイと四季のあるカブールを比べると、私は間違いなくカブールの方が住みやすいと思うが、カブールには武器があふれ電気がなく、ドバイには金があふれ銃撃される心配はない。
ドバイ中心街でイラク行きチケットを探す。私は今年の12月に「国境なき芸能団」と北イラクを訪問する予定なので、その準備が必要なのだ。
飛行機便を調べた後、世界一ののっぽビル「ブルジュ・ハリファ」へ。今年の正月にこのビルがオープンした時は、入場者が殺到し、最上階に上るだけで400ディルハム(約1万2千円)も取られたのだが、さすがに現在はダンピングされていて100ディルハム(3千円)に。

チケットを買い、列に並ぶ。2台のエレベーターがフル回転。エレベーターホールには、ビルのミニチュアとビル建設途中の写真が飾られている。
30分待ちでエレベーターに乗り込む。最上階まで5分くらいかな?と皮算用していたが、何と展望台のある124階まで一気に1分で駆け上がった。かつて私は千里ニュータウンで40年前にできた14階建ての高層棟に住んでいたが、あのエレベーターは遅かった。技術の進歩は凄まじい。
展望台から景色を眺める。確かに「世界一の高さ」なのだろうが、一度上るだけで十分だ。林立するビルと高速道路、ネオン輝く夜景が遥か下方に広がっている。いわゆる「100万ドルの夜景」を眺めながら、真っ暗な部屋で、満足にトイレさえ行けない、サバイさん一家を思い出す。このネオンの中の1つでもいいから、カブールを照らしてくれないかな。

ブルジュ・ハリファの真下は大きな池になっていて、30分ごとに噴水が吹き出す。派手な音楽に合わせて噴水は色とりどりに輝き、水しぶきを上げながら5分間のショーを終える。アフガンの子どもたちが見れば、きっと驚き、叫び、興奮するだろう。彼らはにごった水を一日に数回、井戸まで汲みにいく。おそらくこのショーを演出した人々が悪いわけではない。しかしショーが派手であればあるほど、美しければ美しいほど、なぜかしらけてしまう。この格差は何なのだろう。

ドバイのきらびやかな夜を過ごした後、私は今、空港でこの原稿を書いている。ドバイ発大阪行きのエミレーツ便は、午前3時に飛ぶ。久しぶりに聞く日本語。そして日本人旅行者たち。日本ではアフガン、イラクへの関心が次第に薄まっているようだ。帰国すれば、取材した映像をできるだけたくさんの人々に見てもらうようにしよう。


トラックバック(1)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: ドバイ経由で帰国します

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.nowiraq.com/mt/mt-tb.cgi/327

十月二十二日 ウイキリークスにブッシュ戦争@イラクに関する膨大な資料が寄せられ(政府関係者からの密告)その内容が大手メディア数社に流れたそうであるおのまが... 続きを読む

コメントする

このブログ記事について

このページは、nishitaniが2010年10月21日 10:07に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「トルコ軍基地を訪問」です。

次のブログ記事は「今回の取材を振り返って (10年10月のアフガン)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.01