避難民キャンプで第一回目の公演大成功

DSCN4474.JPG 写真は、避難民キャンプで落語を演じる前の鶴笑さん


12月4日、いよいよ避難民キャンプで芸能団の第一回目の公演が始まる。地元クルドのテレビ局がステージを作ってくれる。大きなスピーカで落語の出ばやしを流しながら、「今からRAKUGOが始まりますよ」とアナウンス。
それぞれのテントから、ぞろぞろと避難民が出てくる。鶴笑さんとはすでに友人になっているので、「あー、あいつがまた来たぞ!」などと口々に叫んでいる。
地元テレビ局が発電機の灯油を忘れてきたので、すぐに電気がなくなりマイクが使えず、慌てて買いに走るというハプニングもあったが、何とか午後2時、公演スタート。

まずは鶴笑さんが、輪投げと皿回しのパフォーマンス。
舞台の前に子どもを並べ、手に棒を持たせて順番に皿を回していく。子どもたちのはじける笑顔、皿が落ちるたびに爆笑、うまく回ると大きな拍手。

鶴笑さんに続いて舞台に上がったのは、手品師の阪野さん。折り畳んだ新聞紙に水を入れるとその水がなくなり、そして新聞紙を広げた後、またその新聞から水が出てくるので、子どもも大人もビックリ。そして大きな拍手に包まれる。

次に漫画家の高宮さんが、馬やライオンの絵を描いた後、子どもをステージの前に立たせて、似顔絵を描いていく。「次は俺や」「私の子どもを描いて」など、またまたステージはパニック同然の大騒ぎに。
公演のラストは、鶴笑さんのパペット落語。「イスミー、カクショー(私の名前は鶴笑です)」とアラビア語での落語に挑戦。

悪いモンスターを忍者がやっつけるという落語をアラビア語で熱演。大人も子どもも大爆笑に包まれた。
公演終了後、左目を失った少女ライーサさんにインタビュー。「今日の落語は最高でした。こんなに笑ったのは初めて。バグダッドでテロに巻き込まれ左目を失ってから、ずっと笑うことのない日々を過ごしていました。日本の落語家に感謝します」。
このキャンプには、スンニ派、シーア派の内戦で親を失った子ども、空爆や自爆テロで家を失った子どもたちが、学校にも行かせてもらえず、ただ毎日を過ごしている。

おそらく「日本からやって来た不思議な人々」のことは、ずっと忘れないだろう。今日の公演の模様は、もうすぐ地元テレビで報道される。RAKUGOが評判になり、日本とイラクの文化交流が始まれば素晴らしいと思う。

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このページは、nishitaniが2010年12月 5日 03:27に書いたブログ記事です。

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