雪で覆われた避難民キャンプ

雪のパルワンセ 子ども.JPG 写真は雪の中の避難民の子ども パルワンセキャンプで本日撮影

2月6日、朝一番にアフガンプレスセンターにてパルワン州知事の記者会見に参加。アフガン北部の人々の生活状況について知事が語る。昨年ヒンドゥークシュ山脈を貫くトンネルで渋滞していた車に雪崩が襲いかかり、100数十名のドライバーが犠牲になった。今年はあのような事故がないようにしたい、と表明。なにしろあのトンネルが物流の大動脈で、これから雪崩のシーズンだ。タリバンも怖いが、社会的インフラが未整備なための事故も恐ろしい。

記者会見後、「コンクリートの壁に囲われた大通り」を歩く。この辺りは政府関係の建物が集中しているので、全てのビルがコンクリートの囲われた要塞となっている。爆弾を積んだ自動車が突っ込んでくるのを避けているのだ。
そんなコンクリートの壁の隙間に、震えながら子どもが座っている。靴磨きだ。
「何歳?」「10歳だと思う」「寒くない?」「寒くて足がしびれてしまったよ」「毎日何時間くらいここで働いているの?」「朝5時から昼の3時まで」「稼ぎは?」「だいたい一日座って100アフガニー(約200円)」。学校へはときどき通う。家に帰っても食べるものがなく、6人兄弟なので、自分が働かざるを得ないと言う。雪が降ってきて、衣服は湿っている。このコンクリートの壁の隙間が風よけになっている。

次にチャライカンバーレ避難民キャンプへ。道中、ますます雪が激しく降り出し、周囲の露天が凍り付いたように見える。チャライカンバーレ避難民キャンプは、カブール郊外の山裾になるので、市内よりさらに雪が積もっている。
雪をかぶったテントが延々と続く。米軍の空爆が激しくなって、この2、3年で避難民が急増。その数今や約7000人である。
キャンプに入る。雪が溶けてぬかるんだ地道と所々に水たまり。5mも歩けば靴もズボンもドロドロ。長靴が必要だ。
ビデオカメラ前に子どもが寄ってくる。サンダルばきで靴下はない。いや、まだサンダルがある子はマシで、何人かは裸足である。テントの中に入って取材しようとするも、テントの中は真っ暗で撮影できず。ライトを持ってくるべきだった。

テントの中の子どもを、どう撮影しようかと思案していたら、「ニシ、今日はもうこの辺りで帰ろう。さっきカメラから顔を隠す若者がいた。あいつはきっとタリバンだ」。「このキャンプも、かなり追いつめられているね。人々の怒りを感じるよ」「先日、ここで一人、行方不明になっている。長居は無用だ」。
避難民たちは極寒の冬を迎え、ある者は途方にくれ、ある者はこのような生活に追い込んだ人々に怒りを燃やす。「死が近くなると、彼らも何をするか分からない。今日はキャンプのリーダーが不在だ。あらためて出直そう」。

ということで、雪のチャライカンバーレを短めに撮影。その後パルワンドゥー、パルワンセ避難民キャンプへ。こちらもテントが雪に覆われているが、市内にあるので、雪の量は少なめ。
雪の舞い散る中、子どもたちを撮影。昨年はパルワンセだけで5人の子どもが亡くなった。今年は何とか一人の死者も出さずにこの冬を乗り越えてほしい。援助物資は毛布に決定。

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このページは、nishitaniが2011年2月 6日 22:39に書いたブログ記事です。

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