国防省の記者会見に参加

路上散髪屋さん ブログ用.jpg 写真は爆弾テロ現場で普段通り仕事する路上散髪屋さん


2月9日、午前中はアフガンプレスセンターで、国防省の記者会見。広報官はダリ語でしゃべるが、英語の同時通訳があるので大要は以下の通り。
国防広報官「我々はアフガン軍の新兵を2万人増強した。そして新兵のトレーニングもほぼ終了。2014年に予定されている外国軍の完全撤退までに、治安維持のための軍事力を高めている」
「軍事力増強とあわせて、力を入れているのが『汚職の撲滅』だ。軍人の研修の中に『汚職と闘う』授業を入れている。『汚職との闘い』はきっとすばらしい結果を出すだろう」。国防相の短いコメントの後で、地元記者からの質問。

—カルザイ大統領と米国は「2011年から4年間で、米軍を撤退させる」と合意したが、アフガンプレスにある米軍基地はどうなるのか?

国「今のところ米軍基地は治安維持に必要だ。2014年までに治安権限がアフガン軍に委譲されるので、それまでにカルザイ大統領と議会がどのような結論を出すか?敵(タリバンなど)に対する防衛能力が高まっているかどうか、で最終結論が出るだろう」

—アフガン軍兵士の中で、逃亡する兵士がいるが、こんなことで治安が守れるのか?

国「部族の事情によって忠誠心が違う。この問題は議論しなければならない。それぞれの部族と軍の間に、信頼関係を作らねばならない。政治的、合法的に各州に軍を置くことが大事だ。逃亡する兵士の中には、貧困や戦争で家族を失い、家計を支えるために、故郷の村へ戻るものもいる。いろいろな事情があるのだ。現在雇用している軍人とは、雇用契約を更新している。おおよそ70%の軍人が契約を更新した。

— 今年から14年までの4年間で、どのように(米軍からアフガン軍へ)権力を移動させるのか?

国「3つのステージを考えている。武装勢力が多数いて①危険度の高い州、②危険度の中程度の州、③安全な州。このうち、②の危険度中程度の州から、治安権限を委譲していく。 徐々に武装勢力を掃討し、②から①へ移っていく。

インタビューの最後に、広報官は、「テロとの戦いが10年続いた。後半3年は(07年から現在)とても激しい闘いになった。この戦争で80億ドルが使われ、空港や基地が整備され、さまざまな武器を購入した」と、この10年を振り返った。80億ドル!もの巨費が投じられてもなお、泥沼の戦争が続いている。その80億ドルがあれば、多くの人が死なずにすんだのになぁ、と感じる。

午後からISAF軍の広報担当と取材日程についてのやり取り。その後、昨日の爆弾テロ現場へ。
路上散髪屋さんがいる。彼は爆発地点から5mも離れていない歩道で、客を待っていた。ドーンという音とともに、白煙がもうもうと舞い上がり、とっさに地面に伏せた。あとはパニックだった。幸いにしてケガはなく、こうして普段通り仕事をしている。この場所で10年働き、大家族を養っている。インタビュー中に客が来て、散髪が始まった。手鏡1つで器用に刈っていく。散髪代は30アフガニー(約60円)だった。爆弾テロ現場では、何事もなかったように日常が続いていた。

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このページは、nishitaniが2011年2月 9日 22:37に書いたブログ記事です。

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