大雪に見舞われた避難民キャンプ

雪のカンバーレ 2 ブログ用.jpg 写真は雪の中で震えるジュマゴルちゃん

2月11日朝から大雪。カブールは舗装されている道が少ないので、足元はドロドロになる。気温は氷点下まで下がっており、この雪が続くと避難民たちには大変厳しい状況になる。
チャライカンバーレ避難民キャンプへ。晴れていたら多くの子どもが遊んでいる時刻だが、外へ出ている子どもは数人。3日前に毛布を配ったので、大人も子どもも歓迎してくれる。ここはキャンプと大通りの中間点で、周囲に人がいるので安全。キャンプに奥深く入ってしまうと危ない。よってテントから出てきた人に状況を聞く。

現在、テントの数は約800張りあって、1つのテントに8〜10人は寝ているので、人口は約8千人から1万人。昨年の今頃より千から2千人は増えている。
なぜかと言うと、米英軍の空爆。特にヘルマンド州はイギリス軍が駐留していて、米英共同でタリバン掃討作戦を行ったところ。ヘルマンド州はアフガン南部にあって、低地なので、カブールより暖かい。空爆で家を失った上に、寒いカブールで、冬を越さなければならない。

男の子が震えながら歩いている。ジュマゴルちゃん(3)は6人兄弟の一番下。薄手のアフガン服一枚で、鼻水をたらして半ば放心状態。父親は建設作業員などで仕事がある時、一日150アフガニー(300円)の収入があったというが、その仕事もなくなって、今は収入ゼロ。「150アフガニーの日当があったときでもパンを買えば終わりだよ」。つまりこの子に上着を買う余裕などなかった。もちろん病院へも連れて行けない。このまま大雪が続けば、ジュマゴルちゃんは冬を越せないかもしれない。先日の毛布が役に立てばいいのだが。
ジュマゴルちゃんに寄り添うように幼児がいるので、聞いてみると、1歳違いの姉だった。頭を坊主にしているので男の子かと間違えた。
「2年前の空爆で逃げてきた。この子どもたちに何もしてやれない」。指をこすりながら、父親が訴える。「金をくれ」というジェスチャー。

私はこの時、上半身に肌着を2枚重ねし、その上にジャケットとコート、下半身はズボン下とズボンで「完全武装」していても、10分も立ち話をしただけで真底冷え込んだ。その間、3歳と4歳のきょうだいは服一枚だった。何とかならないのか。
「国連も政府もやって来たことがある。その時、名前を聞かれて、拇印も押した。彼らはリストを作っただけで、その後何の援助もしてくれない」。大人たちが訴える。

日本の50億ドルはじめ、数兆円におよぶ支援金はどこに消えたのか?
UNHCRやUNICEFは何をしているのか?この人たちを支援するNGOはいないのか?このままこの子たちは忘れ去られ、凍えながら息を引き取っていくのだろうか?

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このページは、nishitaniが2011年2月11日 22:54に書いたブログ記事です。

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