特殊部隊要請基地

標的と兵士 ブログ用.jpg 写真はM240機関銃で標的を撃つアフガン国軍兵士


2月14日午前9時にリシュホール基地の司令官室へ。司令官は不在だったが、広報官がいて、アフガン軍の訓練に関する取材許可が下りた。許可さえ下りればこちらのもの。可能な限りビデオカメラを回せる。

まずは、アフガン軍兵士の射撃訓練場へ。昨年10月に同じような訓練を取材したが、あの時はアフガン警察。ここは軍隊なので使用する銃もカラシニコフではなくM240機関銃である。雪の中を兵士たちが行進してくる。やがて2人一組になり、雪に身を伏せて、50mほど離れた場所からマシンガンを乱射。一人が銃を支えながら弾を込め、もう一人がトリガーを引く。
雪山で射撃訓練 立ち撃ち ブログ用.jpg


30組×2人が一列横隊に並び、雪山に銃声が響き渡る。かけ声とともに、回れ右。また弾丸を詰めて、乱射。この繰り返し。
広大な射撃訓練場に、別部隊が入場してきた。その数優に100名を越えている。広報官によると、1つの部隊が約200人、この基地だけで約5千人のアフガン兵士が訓練している。

ちなみに、彼らは新兵ではなく、むしろ「競争を勝ち抜いてきた」優秀な兵士。ここはそのエリート兵士を鍛え上げて、特殊部隊の兵士(コマンドー)を養成する訓練所なのだ。この基地で6ヶ月訓練し、試験をへてコマンドーに合格する兵士と、落第してまた元の国軍兵士に戻る人々。明日は機関銃ではなく、RPGロケット砲を撃つ練習をするとか。

射撃訓練を一通り撮影した後、施設の中を見て回る。宿舎と宿舎をつなぐ狭いスペースに土のうが積み上げられている。
「敵から攻撃を受けた時、ここに避難し反撃するのだ」と広報官。そういえば、自衛隊のサマワ基地も、よく迫撃弾が直撃していたなぁ。

数ある教室の1つに米兵がいたので、取材する。彼らは「退役軍人」で、ここアフガニスタンで「ロケットランチャーの撃ち方」を教えている。
1mを超える大砲の筒が転がっている。発射台に備え付けてタリバンが潜む地点を狙う「地対地ミサイル砲」である。
「双眼鏡で敵の場所を確認する。素早くその場所をこの地図にマークし、それをこの携帯コンピューターに入力するんだ。そして敵の位置を割り出してから、発射。この作業を素早くやる訓練だよ」と黒人兵のトンプソンさん。ここでもう4年、この技術を伝授しているそうだ。現代の戦争は機械化、無人化されているが、こうしたロケットランチャーも、コンピューターが活躍するのだ。

昼食後、雪山を登る。目指すはヘリ降下訓練用のやぐら。雪山の頂上に4階建てくらいのやぐらが建っていて、その頂上からロープ一本で飛び降りる訓練。
ヘリでホバリングしながら、「タリバンがいる村」に降下する部隊を養成するため。映画のシーンで良く見るが、これは恐ろしい訓練だ。おそるおそるやぐらの上から下をのぞく。「こら、あかんわ」。思わず後ずさり。
「危険な訓練だね。けが人は出ないの?」という問いに、「先月、一人失敗して、病院に運ばれた。彼は下半身不随になった」。やっぱりな。

一通り取材して帰る準備をしていた時、私の携帯とサバウーンの携帯が同時に鳴りだした。「たった今、自爆テロが起こった様子。カブール市内で爆音が響き、煙が上がっている」。
「サバウーン、行くぞ」「ニシ、早く車に乗れ!」。広報官へのお礼のあいさつもそこそこに、現場を目指す。自爆現場はカブールの中心街だ。道路状況にもよるが、この基地から30分はかかるだろう。(続く)

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このページは、nishitaniが2011年2月15日 01:22に書いたブログ記事です。

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