訓練所は元中学校

訓練する義勇兵.jpg

写真はミスラタの元中学校。現在は義勇兵の訓練所で。

5月26日、ミスラタ市内の中学校が「義勇兵訓練所」になっているので、そこで取材。この「トレーニングセンター」には、2月17日の革命後、のべ1300人の義勇兵が、前線に立つことを志願し、ここを巣立っていった。
大半が大学生、高校生だった。もちろん、それまで一切武器などに触れたことのなかった若者たちだ。
中学校のグラウンドがトレーニングセンターの訓練場になっていて、まずはみんな整列して、国旗掲揚国家斉唱。新しいリビアの旗の元に、新しい国歌が奏でられる。集まった数百人の義勇兵の卵たちは、それぞれ私服。中にはジーンズにスリッパ履きの若者もいる。なまじ私服であるから、余計に「ゲリラ兵」の雰囲気を醸し出している。

トレーニングが始まった。教官の笛とともに、校舎の壁をよじ登るヤツ、塀の上を走り抜けて、備え付けのロープに飛び移って空中を移動するヤツ、高さ50センチくらいのところに鉄条網が敷かれていて、その下を匍匐前進するヤツ…。なかなか見事な集中ぶりだ。ここでの訓練はまだ7日目。先月は前線の兵士が足らなかったので、3日で送り出していたが、NATO の空爆が始まって余裕ができて、今は10日ほどの訓練の後、前線へ送り出されるという。
カラシニコフ銃の撃ち方、手入れの仕方、対空砲の狙いの定め方、RPGロケット弾の撃ち方など、少数の教官に多数の若者。「俺たちは進んで前線に立っている。カダフィー軍はいやいや命令されている。戦闘ではこの違いが出るのさ」。教官が「モチベーションの違い」を強調する。

ホテルに帰りロビーでくつろいでいたら、AP通信のエジプト人記者がいた。「今日、前線に行ったよ。クレイジーだった。ヒュンヒュンとロケット弾が飛び交っていた。今日だけで5人の兵士が殺されたよ」。ミスラタから前線まではわずか30キロ、車で40分だ。少々危険だが、明日はその前線に行く。

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このページは、nishitaniが2011年5月30日 17:59に書いたブログ記事です。

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