夜の避難民キャンプを訪問

昨晩、夜の避難民キャンプを取材した。チャライカンバーレにはタリバンやタリバン内通者がいるから、さすがに夜は危険だが、パルワンドゥーとセなら何とかなるとの読みだった。

夜8時、電気もなく、水道もガスもないキャンプに2つの強力なカンテラを下げてカメラを回す。雪の中に薄汚れたテントが浮かび上がる。昼間に毛布を配っていたので、難民たちは大歓迎してくれる。
テントの中へ。アフガン式の小さなコタツがおいてあって、そのコタツに素足を突っ込み眠る子ども。その数、1人、2人…。全部で4人寝ていて、3人起きていた。5歳の女の子に尋ねる。

「寒いね」「うん」「夕食は食べたの?」「熱いお茶を飲んだだけ」「昼食は?」「食べてない」「じゃぁ朝食だけ?」「うん」。彼女が指差したのは、黄色い豆が入っていたスープ皿。一日にこれだけなのか…。
「お腹空いてる?」。もちろん、というように大きくうなずく。この子たちは毎日ひもじい思いをして、氷点下10度を超える厳冬の中、震えながら眠っているのだ。

別のテントに生後間もなくの赤ちゃんが寝ていた。肺炎で弱っている。この400人ほどの小さなパルワンドゥーキャンプだけで、先月2人亡くなった。日本からの毛布が、これ以上の犠牲を防いでくれることを願う。

夜のキャンプを出る。大通りの向かい側に、ネオンサインを点灯した結婚式場。わずか15mほどの、この道路を挟んで、天国と地獄が対立している。このテントで眠る子にとって、わずか15mの距離は、おそらく地球と太陽くらいにはなれている。

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このページは、nishitaniが2012年2月 9日 13:41に書いたブログ記事です。

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