トリポリ初日②

アブーマージッドとムスタファ ブログ用.jpg アブー・マージッドとムスタファたち。中央立っているのがマージッド。右端の若者がムスタファ。


9月5日、午後3時。前回の取材でお世話になった、アブー・マージッドの店へ。アブー・マージッドは、水道工務店を経営しているのだが、このシリア内戦以降、仕事そっちのけで、トリポリに逃げてきたシリア難民の世話をしている人道支援者だ。4ヶ月ぶりの再会。しばしハグの後、マージッドと店員のムスタファたちの写真を撮る。このムスタファも地域の青年団のような活動をしていて、前回はわざわざ私の取材のために、アサド政権に反対する若者を集め、「バイクデモ」を企画してくれた。
この「バイクデモ」は、一見すると、暴走族と見間違うようなデモである。原付バイクに「自由シリア」の旗を立て、アサド政権打倒を叫んで、町を突っ走るのである。私はムスタファの運転するバイクの後ろに乗って、デモを撮影したのだが、ヘルメットなしの「暴走」なので、こんなところで事故でもして入院したらシャレにならんな、とびくびくしながら撮影したのだった。今回はバイクデモは遠慮しておこう。
マージッドもムスタファも英語がダメなので、本日は片言のアラビア語で、明日以降の打ち合わせのみ。明日は通訳を世話してくれることになった。
ここトリポリでは、反シリア派住民と、親シリア派住民との間で内戦状態になっている。マージッドもムスタファも「反シリア派代表住民」なので、前回来たときよりも、行動に規制がかかるかもしれない。
住民は山手の団地群を指差して、向こうから撃ってくる、という。山側は「親アサド」なのだ。そんな話をしているときでも、コーヒー売りや靴磨き少年がのんびりと「今日は、どう?」などと尋ねてくる。日常の中で戦闘行為は繰り返される。気温37度の昼下がり。この気だるい日常が続けばいいのだが。

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このページは、nishitaniが2012年9月 6日 14:49に書いたブログ記事です。

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