モンゴルの核廃棄物をめぐる聞き書き

モンゴルの原発を巡る状況について、昨日取材したことを書く。
まず、モンゴル政府には原子力発電所の立地計画がある。場所はおそらくウランバートルから南東へ、数百㌔のドルノゴビ県、チョイルあたり。付近にウラン鉱山があり、燃料の「生産地と消費地が近接」している。
そしてさらに問題なのが、日米政府とモンゴル政府が、モンゴルのどこかに「核廃棄物最終処分場」を設置しようとしている疑惑である。
11年5月9日に日本の毎日新聞が、このチョイル近辺に、「核廃棄物処分場立地か?」という大スクープ記事を書いてくれたので、モンゴル国内で反核運動が盛り上がり、政府は一旦は否定したことになっている。
曰く「他国の核廃棄物を受け入れることはありません」。
これで、多くの国民は安堵しているのだが、「他国の廃棄物」は受け入れない⇒「自国の廃棄物は受け入れる」のではないか?と、レンスキーたちは危惧しているのだ。
では、自国のウラン廃棄物の受け入れ場所はどこか?
その候補地が本日から取材するマルダイだ。マルダイはウランバートルから北東へ700㌔以上。やはり付近にウラン鉱山があり、鉱山は地下250㍍、横穴700㍍以上の大規模なもの。現在は中国資本が採掘権を持っていて、中に入るのは許可されないかもしれない。
ちなみにこの鉱山群は、かつての旧ソ連が掘ったもので、旧ソ連の核兵器に使われたもの。鉱山労働者は、旧ソ連の囚人たちだったという。
心強いことに、現在、モンゴル国民の大多数は、核廃棄物最終処分場の建設に反対している。しかし日本の原子力ムラをご覧になれば分かるように、このプロジェクトには莫大な利権がからむ。反対運動が切り崩しに会い、金で丸め込まれていった福井県や福島県の例もある。
それでは、ウランバートルからマルダイへの長旅に出発する。ネットが使えなくなることが予想されるので、ブログは更新できないかもしれない。
降雪の状況次第だが、2〜3日後にはウランバートルに戻って来れると思う。
その前にスノーブーツとオーバーを。何しろ零下10〜20度、そして強風の世界が待っているのだ。
では行ってきます。

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このページは、nishitaniが2012年11月15日 10:24に書いたブログ記事です。

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