モンゴル最終日 ウランバートルの市議会議員選挙

ウランバートルの投票所 ブログ用.jpg


11月21日午前、ウランバートルのガンダン寺へ。ここはチベット仏教に基づいて1809年に建てられた大きな寺で、かつてのウランバートルには高い建物がなかったので、どこからでも見えたとのこと。
20世紀、旧ソ連のかいらい国家となったモンゴルは、スターリンとコミンテルンの「指導」の下、仏教に大弾圧がくわえられた。ガンダン寺に大仏があるが、これは2代目。初代のものはスターリンがロシアに持ち去り、破壊したとのこと。ひどいヤツやな、スターリン。

午後、市内の中学校でウランバートル市議会議員選挙を取材する。中学校の体育館が投票所になっているのは、日本とそう変わらない。違うのは「投票の機械化」だ。
人々はまず、免許証に記載されている指紋チェックを受けて、投票用紙をもらう。用紙には各党から立候補している6人の候補者の名前があらかじめ書かれていて、その中の2人をマークシート方式で塗りつぶす。
投票箱はなく、代わりに黒い機械が2つ。マークシートで塗りつぶした箇所をこの機械に読み込ませて、投票終了。投票時間は朝の7時から夜10時。基本的には開票しなくても、すぐに当選者が判明する仕組みだ。
投票所の奥に机が3つ並んでいて、そこにおじさんが座っている。彼らは政党の代表者。人民党、民主党、人民革命党。この投票所で不正が行われていないか、監視しているのだ。

投票終えた人にインタビュー。ざっと20人程度に聞く。民主党に入れた人が多かったが、ちらほら人民党も。人民革命党はいなかった。モンゴルは人民党と民主党の2大政党制なのだ。民主党は現在の市場主義、資本主義を推進する立場で、人民党はかつての社会主義的な部分を復活させていく、というところだと思うが、レンスキーは「どっちも一緒。腐っている」と手厳しい。
有権者に「原発と最終処分場について、考慮しましたか?」と聞いていったが、全員「今回の選挙では原発問題は争点ではなく、考慮していない」という回答だった。大統領が「他国の原発のゴミを受け入れない」と宣言し、この疑惑にふたをしたので、国民には安心感があるようだ。
情報があまり外にでないし、「他国のゴミを受け入れない」とは、行政用語として読むと「自分のゴミは受け入れる」ことなのだが。

飛行機の時間が迫ってきた。ウランバートルの町は今日もスモッグで煙っている。増え続ける人口、電力需要。マイナス40度まで落ちる厳冬期を乗り切るためのエネルギー。そんな状況の中で、この国は本当に原発を拒否し続けることができるのだろうか?
今やモンゴルは「NATOの準会員」で、アフガンやイラクにも派兵している西側の一員だ。そして日本とモンゴルはFTAを結んだ。日本には核のゴミを埋める場所がない。
デタラメ春樹こと班目原子力安全委員長が、かつてインタビューに応えて「(最終処分場を受け入れる自治体は)最後は金でしょ?80億でダメならもっと積めばいい。必ず(受け入れ自治体は)出てきますよ」とうそぶいていたのを思い出す。

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このページは、nishitaniが2012年11月23日 11:20に書いたブログ記事です。

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