赤十字事務所でバスを見送る

8月14日(水)早朝5時半、昨日訪れたアフガン赤十字事務所へ。すでにドイツへ行く子どもたち、見送りの両親、家族たちで事務所前広場はごった返している。バスが3台入ってくる。ここから子どもたちだけがバスに乗り、空港へ出発するのだ。
赤十字のスタッフが、名簿にそって名前を読み上げていく。呼ばれた家族は、鉄の扉から事務所内の中庭へ。ブルカの母親にしがみついて泣き叫ぶ子ども。ブルカを着ているので母親の表情は分からないが、名残惜しそうに息子の肩を抱いている。昨日出会った子どもたちが次々と名前を呼ばれ、中庭に入っていく。何度も手を振りながら、泣きべそをかきながら、子どもたちはバスに乗り込んでいく。今日から6か月間、この子たちはドイツで治療に集中する。家族からの電話は許可されない。子どもがホームシックにかかると、精神的に安定せず、治療に悪影響を及ぼすからだという。
高校生くらいの松葉杖の少女が、泣きじゃくる幼児を慰めている。彼女は何度かドイツに行き、平和村の日本人スタッフと仲良くなった。
「サヨナラ」。カメラに向かって手を振ってくれる。
やがてバスが出発。母親たちの目が赤く腫れている。(目だけ出した母親が数人いた)バスの窓に身を乗り出して手を握る父親、涙を見せたくないのだろう、下を向いたままじっとしている父親の姿も。
国道をバスが遠ざかっていく。今度ここに帰ってくる時は、歩けるようになって、やけどの整形が成功して、義手ができて、自分でおしっこができるようになって、口に空いた穴が塞がって、帰ってこいよ。ファインダーの画面がにじむ。来年2月にまたここに来て、笑顔になった人々を撮影したいな。

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このページは、nishitaniが2013年8月14日 13:08に書いたブログ記事です。

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