アフガン3日目 子ども病院と避難民キャンプ

栄養失調 ブログ用.jpg 母乳もなく離乳食もない。栄養失調で危篤の子ども

8月14日(水)、午前10時にカブール市内のインディラガンジー子ども病院へ。ハビーブ医師と再会。しばし抱擁の後、病院内を取材して回る。この病院を4年前から取材しているが、少しずつ医療機器が充実してきている。まぁあれだけの支援金があるのだから、本当はもっと早くこの病院に回ってこなければおかしい。カルザイ政権の汚職で、途中で金が消えている。
やけど赤ちゃん.jpg

やけど病棟はいつ訪れても、この世の地獄だ。全身火傷の少女と赤ちゃん。少女は熱湯をかぶり、赤ちゃんはパン焼き釜に落ちた。さっきドイツへ旅立つ子どもたちを見送ってきたが、あの中にもやけど患者がいた。
がん病棟へ。白血病の子どもが二人ベッドで点滴を受けている。「フクシマはどうなってる?病気の子どもが増えていないか?」ハビーブ医師が日本を気遣ってくれる。
栄養失調で危篤の子どもたちが多数入院している。アフガンの村では、母親が満足に食べていないので、出産後に母乳が出ず、このような栄養失調の子どもが多数いる。母親が心配そうにベッドに付き添っている。
パクティア洲からやって来た。「なぜ、こんなになるまで放っておくのか!」とこの子の家族を責める人がいるかもしれない。パクティア洲からカブールまでの乗合バスが約3千アフガニー。(6千円)
この家族には払えない大金なので、近所の村人たちに借金をして、ここへ来た。今は、特殊なミルクを少しずつ飲ませて、体力の回復を待っている。
アフガンは医療費は無料なのだが、この病院までやって来る交通費がないのだ。カブールには「戦争成金」がいっぱいいて、新築マンションが建ち並んでいる。結婚式に一晩で何百万円と使うカブール住民もいれば、子どもがこんな状態になっても、わずか6千円のバス料金がないために病院まで来られない人々がいる。絶望的な貧富の格差だ。戦争とグローバリゼーション。弱肉強食の世界。
病院を後にして、カブール市内のパルワンドゥー、パルワンセ避難民キャンプw訪問する。驚いたことに、キャンプがなくなっていて、ここにも新築マンションが林立している。
7か月前に難民たちが地主に追い出され、ここにマンションが建ったのだ。
辛うじて残っているキャンプに、見慣れた顔の難民たちがひっそりと暮らしている。大半は他の場所でテントを張っているか、ホームレスになっている。


同行の板橋さんが子どもの前で記念撮影。「ユニセフの大使みたいや」「今日から『イタバシ・チャン』で売り出そか」。数日後に、ここに子どもの靴と毛布を持ってこようと思う。

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このページは、nishitaniが2013年8月14日 20:14に書いたブログ記事です。

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