アフガン8日目 独立記念日

8月19日(月)、今日はアフガンの独立記念日。97年前にイギリスとの戦争に勝利し、アフガニスタンを建国した。祝日なので、ほとんどの店は閉まっていて、街はいつもより閑散としている。カブール旧市街のサッカー場が、本日の記念式典会場で、カルザイ大統領以下政府要人がこのサッカー場にやって来るので、物々しい警備。
プレスカード(偽造している)を見せて、警官を撮影。警官たちは24時間ここで街へ入ってくる車をチェックしている。ここは119番詰め所で、街のあちこちにこうした検問があって、普段はここで渋滞する。
カブールの全景を撮影したかったので、山に登る。山の中腹からカブールの町並みを撮影。不気味な無人飛行船と、建設中の高層ビル。村上春樹の1Q84に、「2つの月」が空に浮かぶ仮想世界が出てくるが、ここカブールはまさに「2つの月」が浮かんでいる。
山から下りて、パルワンドゥー避難民キャンプへ。キャンプのすぐ間際まで新築マンション建設工事が迫っていて、キャンプは間もなく消滅してしまう。この人々はどこへ行けばいいのか?おそらく、カブール郊外の、荒涼とした大地にテントを張って、またキャンプを作るのだろう。せめて仮設住宅くらい建てて上げたらいいのに。
さて、今回のアフガン取材もいよいよラストにさしかかった。カブール市内に限っていえば、治安はそれほど悪くない。しかし、カブール郊外、特にパキスタン方面へ行けば行くほど、治安が急速に悪化して、地元民も逃げ始めている。
米軍の無人空爆機がパキスタン国境を空爆⇒人々の中に反米感情が高まる⇒パキスタンからタリバンがやってきて、新たなタリバン兵をリクルート⇒銃撃戦や自爆テロが増えるので、米軍は無人空爆機による攻撃を継続…。このような流れで、治安が悪化し避難民が増えている。米軍は2014年に撤退を発表しているが、おそらく基地は残すだろう。
アフガンの西側には敵国イラン、北の中央アジアと東の中国ににらみを利かせるためにもアフガンは「かなめ石」なのだ。この点は沖縄と通じる。ここアフガンでも米軍が、例えば装甲車で人をひき殺しても、裁判もないし、米兵は捕まらない。「テロとの戦い」というあいまいな戦争を続けることによって、軍産複合体と金融資本はボロ儲けができるし、アジアのほぼ真ん中に巨大な軍事拠点を作ることに成功しているのだ。

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このページは、nishitaniが2013年8月20日 13:08に書いたブログ記事です。

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