シリアに潜入

シリア内 避難民キャンプ ブログ用.jpg シリア国内の難民キャンプ。まだできたばかり。これから夜間は氷点下の厳しい季節。

12月9日早朝、トルコのリハニーヤから、まずは国境へ。国境の手前からトラックが長蛇の列を作っている。全て、シリアへの人道支援物資。シリア国内は食料もきれいな水も不足していて、寒い冬を前に、このまま放置すれば多数の死者が出る。国連は中に入っていないので、現地の人々が命がけのドライブで、ホムスやハマまで物資を届けている。
国境でトルコ人業者が待っている。外国人はもうこの国境を通ってはいけないので、スマッグラー(運び屋)と呼ばれる業者を雇わないといけない。国境の門が半分閉められていて、多数のシリア人が門前でひしめいている。「並べ並べ!」。トルコの入国管理官が、人々に押されながらも整列させようとしている。そんな群衆をかき分けながら、スマッグラーと通訳のシハーブさん、私の3人が国境を越える。「シーニー?(中国人か)」「ラー、ヤバニー(日本人だ)」。東洋系の顔立ちが珍しいのだろう、いろんなシリア人が「中国人か?」と声をかけてくる。国境の門を越えると、また別の門が現れる。いかついトルコ軍のおじさんが、私のパスポートを取り上げて、「お前たちは問題がある。ちょっとこっちへ来い」。トランシーバーで何やら相談している。軍の上層部にかけているのか?
やがて「シリアに入ることは自己責任だ。トルコ政府は関知しない」と告げられる。どうやら親切心から「危ないのでやめておけ」と言って来たようだ。
無事トルコの出国審査を通過。普通なら次はシリアの入国審査となるが、こちら側は無政府状態。自由シリア軍の兵士が私のパスポートを見るだけで通過。「彼らはムスリム同胞団の兵士だ。パスポートの英語が読めるのかどうか怪しいよ」シハーブさんの解説。自由シリア軍には、元アサド軍の兵士、大学生、市井の世俗派の人々などの他に、ムスリム同胞団も混ざっている。もし自由シリア軍がこの戦争に勝利しても、今度は自由シリア軍の中で主導権争いが起こるだろう。今のリビアがそうなっている。
シリア側のバーブルハワーには延々と難民のテントが続く。9か月前に来た時よりも確実にその数は増え続けていて、この狭い国境地帯だけでも1万人を超える人々が狭いテントで生活している。
バールルハワーから自由シリア軍の車でアカラバートという避難民キャンプへ。オリーブ畑の中に巨大テント群が現れた。これら全て2〜3か月前に建てられたもので、まだまだ新しいテントが建てられ続けている。(続く)


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このページは、nishitaniが2013年12月10日 18:09に書いたブログ記事です。

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