雪の国境にて

国境で衣服を運ぶ人々 ブログ用.jpg 国境が閉まっていたので、緊急の衣服を届けることができないシリアのおじさんたち

12月11日、朝から大雪。シリア側の山々が一晩で真っ白になった。昨夜もバーブルハワーの国境で、自由シリア軍とダイシュ(ISIS)の戦闘が続き、国境は閉ざされたまま。現地からの情報では、9日に訪れたキャンプには雪が20センチも積もっているそうだ。
リハニーヤから車で20分も走れば、バーブルハワーの国境に着く。国境は支援物資を運ぶトラックの長蛇の列。一昨日よりその列が倍増している。長さ3〜4㌔。難民たちは凍えながら、いつ来るか分からない物資をあの門の向こう側で待っている。
国境は閑散としている。正面に大きなトルコ国旗と雪を抱いた山。気温は3℃。夜間は氷点下まで落ちる。荷車に物資を乗せたまま、門の前で佇むおじさんたちがいる。急激に寒くなったので、キャンプに衣類を運ぼうとここまでやって来たが、国境がしまっていたので呆然としていたのだ。
国境の向こう側はシリアだが、トルコの携帯電波が届くので、通訳のシハーブさんが自由シリア軍の兵士とコンタクトを取る。
昨日30人ほどが戦闘で亡くなった。ダイシュ(ISIS)はアトマ村を制圧したようだ。自由シリア軍はバーブルハワーおよびその周辺数㌔まで押し込まれている。12年9月に、アトマ村の自由シリア軍兵士のお宅に宿泊したが、彼らは無事だろうか。
この門さえ開けば、雪のキャンプに行けるのだが…。

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このページは、nishitaniが2013年12月12日 19:53に書いたブログ記事です。

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