カブール2日目 地元テレビ局と飛行船と避難民キャンプ

1TVで 明日出演決定 ブログ.jpg 地元テレビに出演決定!


8月12日午前9時、ホテルを出てワジルアクバルハーンというカブール市内中心部へ。この地域は日米大使館やISAF本部などがあり、厳重な警戒でストリートには警官と軍人だらけ。厳戒態勢による交通渋滞をなんとかくぐり抜けて、「1TV」というテレビ局へ。つまりチャンネル1番のアフガン地元局ということだ。
やはり厳重な警備で30分ほど待たされてようやく入場。応接室で、鶴笑さん、三金さん、阪野さんのパフォーマンスを見せると、即、出演決定。翌朝の「グルボング」というワイドショーで落語&マジックをライブでやることに。因みにグルボングとは「花の声」という意味。8時から4分間ニュースを流して、その後30分まで落語&マジックに決定。日本でいえば「朝ズバ!」(今は、名前変わっていたな)のような番組だ。
テレビ局のスタッフとスタジオで記念撮影。「戦争で疲れた国には、笑いが必要なんだ」とは、看板番組「ガジェットTV」のアナウンサー。
テレビ局を後に、昨年訪れた「チャマン・フズリー避難民キャンプ」へ。ここは約200家族、2千人以上が住む巨大なキャンプだった。できたのが2〜3年前と比較的新しく、ジャララバードからカイバル峠、パキスタンのペシャワールに至るアフガン・パキスタン国境地帯からカブールに逃げて来た人々だった。これは米軍の無人機による空爆と、パキスタンタリバンの攻撃。双方から逃げて来た人々によるキャンプだった。
今回はこのキャンプで落語パフォーマンスをして、支援物資を配ろうと思ったのだが、何と、キャンプが消滅している。
キャンプ消滅 ブログ.jpg
板塀が張り巡らされ、門の前には兵士がいる。その兵士によれば、キャンプはつぶされて、トルコ系の建築会社の敷地となった。カブールは日米はじめ、国際的な復興支援金で、「公共事業バブル」となっていて、建築会社が巨万の富を得ている。この広大な土地はカブール中心部に近く、「成金たち」の格好のターゲットとなったのだ。あの避難民たちはどこへ行ったのだろう…。
不気味な飛行船 ブログ .jpg
「キャンプ跡地」を撮影していたら、やはり米軍の無人飛行船が近づいて来た。空から私たちをビデオカメラで撮影している。腹が立ったので、私も飛行船を撮影。すると、飛行船は高度を下げてみるみる近づいてくる。車に乗って国道を走れば、飛行船はすごいスピードで追走してくる。「あれが無人空爆機なら、やられてるね」と三金さん。嫌がらせなのだろうが、かなり不気味だ。
無人飛行船を振り切り、(というか、相手が離れていってくれた)パルワンドゥー避難民キャンプへ。ここは辛うじて残っているが、敷地の大部分は新築マンションに浸食され、かなり狭いスペースに45家族が住んでいる。
避難民たちは、私をよく覚えていて大歓迎を受ける。テントから子どもたちがわらわらと出て来て、鶴笑さん、三金さん、阪野さんのパフォーマンスに大喜びしている。
三金さんとキャンプの子ども ブログ.jpg
狭いキャンプの中で牛とヤギを飼っているので、そこで落語ができそうだ。子どもたちは学校に通っておらず、裸足の子、満足な衣服のない子も多い。食料も衣服もないので、後日、支援物資を届けたいと思う。
近年のカブールで感じるのは格差の急拡大である。復興支援金に群がって仕事を受注できた人と、戦争で家を奪われた人。天と地ほど開いていく残酷な運命。そんな格差の広がりが、新たなテロを生む。米軍から払い下げられた装甲車にはアフガン兵士が乗っている。その装甲車にテロがかかっても、兵士は殺されない。道端でタバコを売っていた子ども、物乞いのブルカ女性が死ぬ。キャンプと、その隣にそびえる豪華な結婚式場を見るたび、「戦争はいろんな意味で残酷だ」と感じる。


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このページは、nishitaniが2014年8月12日 22:08に書いたブログ記事です。

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