避難民キャンプで公演無事終了

カレイワジール 避難民キャンプ ブログ.jpg カレイワジール避難民キャンプで公演終了後、記念撮影。


8月15日午前11時、カブール郊外にある「カレイワジール避難民キャンプ」へ。ここに約60家族、300名の避難民が暮らしている。泥で出来た壁にテントシート。今は夏だからまだマシだが、真冬のカブールは気温が氷点下20℃近くまで下がるし、そんな凍りついたキャンプをすきま風が吹き抜ける。
狭い土地にひしめくようにテントが建っているので、落語&マジックをする場所を探す。20畳ほどの広さの「避難民たちの憩いの広場」があったので、そこで本日初公演。
まずは鶴笑さんの紙切り。パンダを作って、「パンダー!」と叫ぶも反応は今イチ。三金さんの「風船ウサギ」も、食いつきが悪い。ここには絵本もテレビもないので、子どもたちはパンダを知らないのだろう。
その点、阪野さんのマジックは分かりやすい。新聞紙にコップの水を入れて、水がなくなると大拍手。その新聞紙から水が出てくると、子どもも大人も大興奮。本当はもっと長く交流したいのだが、治安悪化のため、短時間でキャンプを後にする。ざっと見渡したところ、裸足の子どもたちが多数。これから寒い冬になるし、足をけがして裸足でいると、傷口からばい菌が入って骨髄炎になってしまう。支援物資は子どもたちへサンダルに決定する。
「カレイワジール避難民キャンプ」の人々は、アフガン戦争が激しくなって、いったんイランに逃げた人々だった。最近になってイラン政府がアフガン難民の居住を認めず、追い返したため、彼らは再びカブールに戻らざるを得なかった。イランへの経済制裁が、回り回ってこの人たちに悪影響を及ぼしているのだと感じる。
チャライカンバーレ ブログ.jpg
次にカブール最大の避難民キャンプ、チャライカンバーレへ。ここは米軍の空爆で村を焼かれ、逃げて来たパシュトン人が主体。つまり反米感情が最も激しく、タリバンが紛れ込んでいるキャンプだ。長時間の公演は無理なので、鶴笑さん、阪野さんの手品、三金さんの風船アートを子どもたちにさっと見せる。
大歓声と拍手。子どもたちの瞳が輝き始める。このキャンプは激戦地カンダハルやヘルマンドから逃げて来た人たちが主体で、その数、なんと1万人を超えている。最近になってようやく学校が(テントだが)できて、子どもたちは学校に通えるようになった。しかしそれも状況次第。電気もガスもないキャンプ生活では、昼間に薪やゴミを拾っておかないと、夜間の調理にも事欠いてしまう。ゴミ拾いは子どもの仕事、つまり学校に行く余裕のない子が多いのだ。
最後に「パルワンドゥー避難民キャンプ」でも短時間の公演。ここはタジク人主体のキャンプで、やはり劣悪な環境の中、避難生活を余儀なくされている。

カブールはいわゆる「復興バブル」で、新規マンションがどんどん建設されている。数年前までパルワンドゥーの敷地にはサッカーができるくらい余裕があったが、どんどんマンションが建設され、今や立ち退き寸前の状況。彼らの行き先も決まらない中、マンション建設工事がどんどん進んでいる。
難民キャンプ3カ所の公演を終えてホテルに戻る。3人はさすがに疲れた様子。同じホテルに宿泊しているインド人たちが「テレビを見たよ。ぜひ、パフォーマンスを見せてくれ」というので、急きょ、ホテルの中庭でも公演することになった。
明日は早朝6時半から女学校、その後は子ども病院へ行く。明後日の帰国便まで安全に留意して、多くの人々に笑いと支援物資を届けたい。

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このページは、nishitaniが2014年8月15日 21:37に書いたブログ記事です。

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