シャルリーエブド社へ

シャルリーエブド社 ビル全景 ブログ用.jpg


写真はシャルリーエブド社。訪れる人も献花もなかった。


8月15日モンパルナス駅から地下鉄を乗り継ぎ、「リシャード・ルノアー駅」へ。地上に出る。「あっ、この風景、見たことある」。
一方通行の大通りに、路上駐車している車。並木と背後の公園との境界を示す鉄柵。犯人の兄弟2人が銃撃戦で警官を負傷させる。犯人たちはライフルを持って走って逃げていく。道端に倒れ込んだ警官を、犯人は至近距離で射殺する。繰り返し見たあの映像。あの光景が目の前に広がっている。
「リシャード・ルノアー駅」から歩いて5分。閑散としたマンション群の中にそのビルは建っていた。これも繰り返し見た光景。かつてこのビルにシャルリーエブド社が入居していて、このビル内で事件が起きた。
ビル4階の窓に辛うじて「私はシャルリー」のポスターが一枚。お供えの花も、追悼の品もなし。向かいのビルに犠牲になった漫画家たちの小さな似顔絵。それも一部が、はがれ落ちそうになっている。
シャルリーエブド社 前の似顔絵 ブログ用.jpg

犯人の兄弟は、目的のビルを間違えて、まずは6番、10番入り口から入ろうとした。恐怖を感じた向かい側ビルの住民が、「シャルリーエブドはあっちよ!」と叫んだ。犯人たちはようやく間違いに気づいて、「本物のビル」に忍び込み銃を乱射する。
グーグルの位置情報に、シャルリーエブド社の住所を入れると、向かい側のビルを指す。つまり6番と10番入り口だ。初めて訪れる私も、このグーグルサイトを利用して、ここまで来た。おそらく犯人たちもネット情報だけで犯行に至ったのだろう。そうだとすれば、ちょっと変。あれだけの犯行を企画していたのだ。犯人たちは事前に現場を確認していなかった!
普通そんなことはあり得ない。世界を揺るがす事件、命をかけての犯行だろう。向かい側のビルもシャルリーエブド社で、当日たまたま別館で編集会議をしていた、というのならまだ話は分かる。しかし向かい側のビルは全く別物で、インターネットの間違った位置情報で犯行に及んだとすれば…。
事件の巨大さに比べて、極めてずさんな計画。

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このページは、nishitaniが2015年8月16日 15:46に書いたブログ記事です。

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