2016年4月アーカイブ

超弩級のスキャンダルが炸裂した。パナマ文書である。パナマの法律事務所モサックフォンセカが取り扱った租税回避、つまりタックスヘイブンに逃げ込んだ世界の富裕層、大企業、マネーロンダリングの実像が、膨大な文書としてリークされたのだ。今後、手分けして膨大な資料が読み込まれ、実像が鮮明になってくると思うが、3年前に赤旗がすっぱ抜いた記事によるとケイマン諸島に逃げ込んだ日本の投資残高が約55兆円。日刊ゲンダイは昨年にはそれが61兆円になった、としている。
ちなみに2014年度、日本の歳入は所得税が15兆円弱で、消費税は15兆円強、法人税が約10兆円で、歳入合計は54兆6323億円。これは何を意味するか?
日本企業、富裕層がタックスヘイブンに資産を移さずに、まともに日本で税金を支払っていれば、例えば2014年度の法人税率が35%強だったので、約21兆円強の税収があったことになる。これはどういうことか?
消費税がなくても、今以上の社会福祉、教育、年金が実現したということだ。さらに言うならば、消費税がないことで購買力が高まり、景気も上向いたことだろう。政府は「8%では足らない、10%にしないと財政が持たない。低所得者層のために軽減税率(今の8%より軽減していないので、この言葉は詐欺だが)を導入する」と言う。例えば「マクドナルドで食べたら10%だが、持って帰れば8%」などと、さも「庶民に気を使っている」かのようなふりをしている。これらは全て大ウソだということになる。そもそも税金というのは富の再配分なので、所得の高い層、円安で巨額の利潤を得た大企業から取るべきであって、そこへの税逃れを見逃してきたから、社会に閉塞感が漂っているのである。今回のパナマ文書には、ロシアのプーチン、中国の習近平、英国のキャメロンなど、新旧12名の各国首脳の名前が出てきている。さらに報道では、米国CIA関係者やイランコントラ事件で名前の挙がった人々、サウジアラビアやコロンビア、ルワンダの要人の名前まで上がっているらしい。サウジアラビアは世界一の武器輸入国である。サウジの石油と欧米の軍産複合体の武器が交換される。多額のリベートがサウジの王族などに入る。そんな「汚れた金」を洗浄するためにもタックスヘイブンが使われる。コロンビアは麻薬だろう。ルワンダはものすごい内戦があった。こちらも武器なのか…。今回のパナマ文書にシリアのアサド大統領の名前もあった。このブログでも紹介してきたようにシリア内戦で凄まじい量のロケット弾、ミサイル、自動小銃、戦闘機などが使われている。「人殺しのために使われた金」がアサドの親族を通じて洗浄されたのだろうか?シリア内戦で手足を奪われた人々、失明させられた市民、親を失った孤児たち、夫を奪われ女手一つで子育てしている女性たちをたくさん見てきた。アサドは自国民をヘル(地獄)に陥れながら、自分はヘイブン(天国)にいたわけだ。これはロシアのプーチンにも言える。彼はシリアの一般市民を「テロリストの疑いがある」と無慈悲に空爆してきた張本人だ。
タックスヘイブンに逃げ込んだ世界の富裕層の資産は約3000兆円といわれる。世界がこの「汚くて、理不尽で、反社会的な」租税回避を罰しなければ、いずれこの金はもう一つ上の単位になる。兆の上?それは京である。コンピュータでしか聞かないような、想像を絶する単位の資産が、不正に隠されていく社会。日本政府はパナマ文書について、早々に「追求もしないし、調査もしない」と断言している。アホか!欧州は調査を始める。隠すのはロシアと中国。日本は「中国、ロシア型の情報非開示国家」に成り下がっているのだ。日本をここまでダメにした安倍政権を一刻も早く葬りさらねばならない。

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