シャンリウルファ その2

5月16日シャンリフルファの「ブナン・ソサエティー」へ。ここに約50名の戦争で傷ついたシリア難民が共同生活をしていて、日曜日をのぞく週6日、約1500名のシリア難民に給食サービスを展開している。トルコ政府、国連からの援助はなく、すべて近隣住民、亡命シリア人、その他人道支援者からの募金で運営されている。小さいながらもリハビリ施設があって、手足を切断した人や、背中に銃弾を受けて下半身付随の人たちが、懸命にリハビリに励んでいる。責任者Drムサンナが施設を案内してくれる。
顔にひどい火傷を負った若者がいる。自宅にアサド軍の戦車砲が飛び込んで大火事になった。戦車砲にもいろいろあって、家を焼き尽くすタイプのものだろうか?気を失った彼が病院のベッドで目を覚ました時、唇は癒着して口が開かなかった。両目は手術でぼんやりと見えるようになってきたが、まだ左目はまぶたがなく、インタビュー中にも涙が滴り落ちてくる。痛み止めの薬もないので、毎日を耐え忍びながら、ここで座って1日を過ごす。むごいことだ。
私のビデオカメラは顔認証が付いているので、ビデオ撮影しながら自動的に写真を撮っていくのだが、彼の写真は撮影されなかった。カメラが彼を「顔として認識しなかった」のだ。なんということ。
「ホンダ、ヤマハ」。私が日本人だとわかって陽気に声をかけてくれるおじさんがいる。足を失う前はバイクが大好きで、よくバイクで釣りに行っていたとのこと。彼の両足は切断され、左肩も重傷で腕を伸ばせば、明らかに左手が短くなっている。アサド軍のロケット弾の直撃を受けた。普通の市民で通りをただ歩いていただけだったのに。
義足を持ち上げてみるとかなり重い。日本ならもう少し軽くて実用的なものがあるのではないだろうか?
さてシャンリウルファの取材も明日で終わりだ。明日は支援物資を配布する。


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このページは、nishitaniが2016年5月18日 15:11に書いたブログ記事です。

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