常岡氏へ 安田さん事件に関する公開質問状

安田さん拘束事件に関して 6月9日時点での、私の見解と常岡浩介氏に対する公開質問状

自称ジャーナリスト、またはジャーナリスト芸人と呼ばれている西谷です(苦笑)。本日発売の週刊新潮に悪意ある記事を書かれました。こうなった以上、今までの沈黙を破り、事実の確認と質問をしなければなりません。
その前に、なぜ私が常岡氏のツイッターなどによる非難に反論を控えていたか。
それは何よりも現在フリージャーナリストで、シリアで拘束されているとみられる安田純平さんの1日も早い解放を願っているからです。相手側が期限を切ってくるという非常に重要な時に、政府の交渉を邪魔してはならないので、静かに見守ろうとしていたのです。しかしあまりに加熱して、このままでは私たちの名誉が毀損されてしまう恐れがあるので、これまでの事実経過を説明し、常岡氏に回答を求めたいと思います。

1 常岡氏らによる「身代金なしで交渉中だったのに、西谷、シハブが仲介人と交渉してご破算になった。西谷、シハブは、邪魔をしている」という中傷について。

まず、いつ、どのように、誰と「身代金なしで交渉し、それが解決寸前だった」のでしょうか?
何の証拠も示さず、一方的に主張しています。私たちのために失敗した、というなら、その証拠を見せてください。

ちなみに、「仲介人と接触する」ことがあたかも罪であるかのような言い分ですが、タリクは拘束されている安田さんの写真や画像をネットにアップした人物なのです。タリクには、日本のマスコミ各社も取材しています。ジャーナリスト芸人(苦笑)の私も、同じようにタリクに会って、「要求は何か?」「解放の条件は何か?」を尋ねました。それは「国民の知る権利」と「安田さんの解放」のためにジャーナリストなら当然尋ねることだと思います。「なぜタリクと会ったことを非難したのか?その根拠は何なのか?」。この点も合わせて答えてください。

2 今年2月23日に、私は別の仲介人、カーシムと接触しました。カーシムは、フジワラという日本人ジャーナリストがやってきて、「身代金はいくらか?」「いくらでも払うので救出を」と求めたと証言しました。(このビデオもあります)この人は藤原亮治さんというジャーナリストです。やはり「身代金の額」を尋ねられたようです。「安田さんを救いたい」と考えて、取材されたのでしょう。これが普通だと思います。ただ藤原さんは私に対して「カーシムとは一切、金の話はしていない」とおっしゃいました。「金の話をしなかった」証拠のビデオがある、と。私にはカーシムの証言ビデオがあるので、どちらかが嘘をついていることになると思い、「そのビデオを見せてほしい」とお願いしましたが、彼は拒否したので、「金の話をしたか、しなかったか」については事実確認ができていません。藤原さんなどのジャーナリストも、私にジャーナリスト芸人(苦笑)というツイートをしていました。つまり、なぜかこの事件の途中から『身代金の話をしてはいけない』かのような風潮になったのです。(おそらく常岡氏が私にそのようなツイートを続けたからだと思います)不思議な話です。ヌスラが拘束していて、その要求は何か?この話を聞いてはならないとすれば、事件の全貌が見えませんね。ちなみに2月の時点で、シハブは「できるだけ身代金が低い額で、つまり『安田さんを拘束した期間の食事代金および宿泊費』という名目で、いくらくらいなら?と尋ねていたそうです。カーシムは「フジワラがいくらでも払うといったので、吊り上ってしまった」と言いました。
(本当は、こんな証言を公開したくなかったのです。しかし藤原氏が証拠のビデオを見せない、私と話をしない、と対話を拒否され、ネット上に公開してもいいとの態度だったので、公開せざるを得なくなりました。藤原さん、恨むならこんな状況を展開した常岡氏を恨んでくださいね)

3 仲介人タリク、その上司Aにインタビューした経過を述べます。
5月16日、私はトルコのシャンリウルファという街で彼らに会いました。
あの時点でスペイン人3名が解放されていました。身代金の具体的な額も報道されていました。
それで、Aは「ヌスラとスペイン政府の間に立ったこと」「スペイン人がどのようにして解放されたかの詳細」を証言した上で、「国境で身柄とお金が交換される写真」「解放直前のスペイン人たちの写真」を持っていました。
これらは「当事者しか知らない情報」だと思い、私は「政府はAと交渉すべきだ」と思いました。3月に安田さんの映像をネットにアップしたのも、タリクでした。交渉できるのは政府だけです。なので、この事実を政府に情報提供しようと思いました。タリクはこの時、「政府が交渉しなければ、近々、新たな映像または画像をアップする」と言いました。(それが5月30日にアップされたあの画像です)時間的な余裕がないと思いました。
つまり、ヌスラは直近のスペイン、イタリアなどの解放交渉で、「身代金」を求め、スペイン、イタリア政府が交渉に応じたから解放したのです。このことはすでに各国で報道されています。ロシアとアサド軍の空爆で追い込まれたヌスラは、「金がいる」と言いました。だからこそ、「日本だけが、それも常岡氏だけが身代金なしで交渉解決できる」と主張される根拠をお聞きしたいのです。

もちろん、安田さんの人命がかかっていますので、本当はこんなことを質問している場合ではありません。ただ、常岡氏たちが週刊誌、ラジオなどで私たちの実名を挙げて騒いだので、こうなったのです。私は今まで、このことでメディア上で常岡氏を誹謗したことはありません。常岡氏が不必要に騒ぐことによって、政府交渉に支障が出たとするならば、責任は重大だと思います。

4 常岡氏たちの主張は、結局、(もし交渉しなかったならば)政府をサポートするものになってしまう。

私は安田さんの解放は政府が水面下で身代金交渉を進めるしかないだろう、と考えています。5月16日の時点で、タリクとAは「まだ政府関係者と接触できていない」と証言しました。後藤さんの事件の教訓を生かし、政府は速やかに交渉のテーブルについてほしい、と思いました。(水面下で交渉されていることを願っています)
5月30日に、新たな画像が出ました。なので、私は政府に「一度お会いして、ビデオと隠し撮りした音声を提供するので、分析してほしい」とお願いしました。(5月16日時点のビデオですから、一番最新のものだと思うのですが)1週間待ちましたが、返事がないので、また6月7日に電話をしました。本日時点で、まだ政府からの連絡はありません。

常岡氏たちが大騒ぎをすることによって、一番大事な「政府が交渉を進める」ことに支障が出ませんか?
この点、常岡氏の見解を求めたいと思います。

以上の点に加えて、「私やシハブに話も聞かずに、実名を挙げて少なくないメディア上で、憶測で、誹謗中傷した」ことに対して謝罪を求めたいと思います。
2016年6月9日 西谷文和


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このページは、nishitaniが2016年6月 9日 14:39に書いたブログ記事です。

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