取材レポート: 2006年4月アーカイブ

現在、アンマンに滞在している「アラブの子どもと仲良くする会」の西村さんから、モハマド君の近況を伝えるビデオが届いた。白血病の薬を飲み続けていたので、化学治療の副作用なのか、彼はポッチャリと太っていた。3月に、バグダッド北方、タールミーヤの自宅がアメリカ軍の空爆に遭って、その模様をモハマド君の父親が携帯で撮影し、それをビデオカメラで取ったものが送られてきたのだ。
彼の実家には大きな穴が開いている。その破壊された家の前で、中年のおじさんが血相を変えて何やらアラビア語で叫んでいる。おそらく「アメリカの野郎が空爆しやがった。俺の家を見てくれ」といった内容だろう。そして彼の叫びの後に、5歳くらいの少女が現れた。汚れた服の右腕の部分がぶらぶらしている。この空爆で右手を失ったのだ。次に携帯カメラは、彼女の腹部を映し出す。大きな手術跡。爆発の破片が突き刺さって、それを除去したのだ。
この少女はモハマド君の従妹だという。今、アメリカとイラク新政府はスンニ派地域を狙い撃ちにしているようだ。モハマド君自身もスンニ派のため、新政府からは公的な援助金が出ない。アメリカが使用した劣化ウラン弾による被害であることは明らかだというのに…。

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