nishitani: 2008年12月アーカイブ

映画「豚がいた教室」を、家族と一緒に観た。豚のPちゃんを6年2組で飼育して、最後はそのPちゃんを食べるか、飼い続けるか、子どもたちが真剣に悩み、議論する。実際に大阪の能勢であった実話を映画化したものだそうだ。

最初は「卒業まで飼育し、そして食べる」ことを条件に飼い始めるのだが、Pちゃんがかわいいので、Pちゃんにどんどん夢中になっていく子どもたち。

春にはPちゃんの小屋を作り、夏の台風ではみんなでPちゃんを守り、秋には家出したPちゃんをみんなで探し出して保護する。

やがて冬になり卒業式の準備。クラス会で激論。「Pちゃんは家族のようなもの。食べられるわけがない」「でも、最初は食べるって約束だったじゃない」「食べることによって、Pちゃんは僕の体の中で生きていくんだ」「そんな残酷なこと」…。結論が出るどころか、泣き出す子どもたちが続出。

そんな中、一人の女子生徒が「命の長さは誰が決めるの?」
誰も答えることのできない問いに、教室は悩み続ける。

今、ガザで、イラクで、アフガンで、無実の人々が虐殺されている。いったい命とは何だろう?
一匹の豚と6年2組の子どもたちを通して、命の尊さを考えさせてくれる、この映画。未見の方はぜひ。


ハッサンと バグダッドで ブログ用.jpg イラクのハッサンから素晴らしいニュースが届いた。なんと彼は、次の州政府の議会選挙に立候補することになったのだ。順当に行けば、彼は来年1月末から行われるイラクの国会議員選挙にも立候補することになりそうだ。

日本からの募金で、貧しい人々、特に戦災孤児や未亡人などへ、毛布や学用品を配っているのが、評価されたのだ。

ハッサンはどの政党にも属していないので、組織も資金もない「市民派候補」である。早急に宣伝しなければいけない。応援演説に駆けつけたいが、間に合うかな?
ハッサンによれば、既存政党から立候補する候補者の多くが、汚職にまみれているとのこと。彼は純粋に自由なイラクを復興させるために、立候補するのだ。多くの人がハッサンを励ましているようだ。

ハッサンとその支持者、そして私たちも同じ目標、戦争をするものたちを打ち負かして、人権が守られ、平和な国を創るというゴールめざして奮闘するようだ。
ハッサンの立候補に、日本からエールを送ろう。

以下は原文です。
dear nishitani san,
I will prepare a good program if you come to Iraq next time and forgive me because the kurdish in baghdad have requested me not to stay with long when you came to bafgdad last time beause of the security but I trusred them

you are a great person because you always help the poor people ,and becaus eof your help I have gained a good reputation,I need a supprt from you because I will be a nominee for the next provinces election and to to be a next nominee for the parliament next year ,the election will start in the end of next month but I need to strat from now to an advertisement because I m an indipendent and secular person who is not involved in any political party ,I want to make a free Iraq and good modern nation especially most of the other nominees are corrupted ,many people have encouraged me to do so to serve the humanity.its my dream I hope you can help me and do some thing to support me because we have the same goal to achive the right and to overcome the enemy of humanity .

please dont forget me

スクリーンから映像が消えても、しばらく座席から立ち上がることができなかった。この物語はフィクションである。しかし現実に起きた事件をモチーフにしている。

イラクで起きた、米兵による少女レイプ事件、そしてレイプ後の一家惨殺事件である。
米兵は明らかに「クレイジー状態」になってしまう。灼熱の砂漠、その中での検問、いつまで経っても来てくれない交代の部隊…。そんな中、米兵は常に「路肩爆弾」や「自爆テロ」に怯えながら退屈で、かつ、緊張の日々を過ごす。

03年、04年にバグダッドを訪れたとき、米兵は銃を水平に構えていた。コソボやボスニアでは、銃を立てて構えていた。「銃を水平に構える」ということは、いつでもすぐに撃つぞ、という意思表示だ。米兵を、遠くからカメラに収めた時が一番恐ろしかった。

映画は、そんな米兵が実際に家宅捜査に入ってくるシーンを表現する。興奮状態。突然襲われる家族は、ただただ米兵の命令に従うだけだ。そして映画はまた、米軍基地の日常をも映し出す。酒を飲む者、ポルノ雑誌を読む者、故郷の彼女とチャットする者…。

狂気となんてことはない日常が繰り返される毎日。そんな日々の中、米兵はレイプを計画する…。
リダクテッドとは「編集済み」という意味だ。決してテレビや新聞では報道されない「事実」を、この映画は「事実以上のフィクション」で再現する。

未見の方は、ぜひ。大阪のテアトル梅田で12月11日まで。