ハッサンレポート 2005年07月31日

掲載日:2005年10月28日

イラク憲法制定に関する国民投票が行われた。これを書いている時点(10月27日)で憲法が可決されそうだが、おそらく新憲法が制定されても、イラク紛争はますます泥沼化していくだろう。日本では報道されることさえ少なくなってきたイラクであるが、状況は相変わらず最悪のようだ。先日、私の通訳ハッサン・アボッドからイラクの子どもを救う会のみなさんへ近況を伝えるメールが届いたので紹介したい。

親愛なる日本のみなさん、イラク戦争に反対し、平和を愛するみなさんは、イラクの危機的な状況、戦争犠牲者に思いを馳せてくれていることでしょう。私はまず、そんな日本のみなさんに感謝いたします。

イラクの状況は日ごとに悲惨さを増しております。憲法が可決された後も、状況は決してよくなっていません。私は今、恐怖におびえながら日々を過ごしている、イラクの民衆とともに生活しています。イラク民衆は毎日死の恐怖にさらされております。そして実際に以下3点のようにして殺され続けているのです。

  • 米軍からの意図的な、あるいは偶発的な銃撃。彼らは道端の戦車から、彼らが不審だと思う車を銃撃しています。
  • 仕掛け爆弾を積んだ車でやってくる自爆テロリストの巻き添えで、一般のイラク人は殺され続けています。
  • 薬や食料、きれいな水が不足しているため、人々は病気で死んでいきます。

自爆テロは大学や、学生食堂、モスク、駐車場、バス停、大通りなどさまざまな場所で繰り返されています。私たちは、家の中にいてさえ、つねに危険にさらされているのです。今やイラクは世界で最も危険な場所になりました。そしてイラクはアメリカの占領が続き、巨大な監獄となっています。私たちは仕事を奪われることによって、テロリズムによって、そして米軍の拷問によって、死と直面しているのです。

多国籍軍は「イラク人を救う」と言いました。私たちは彼らが言うとおりに、私たちを殺すのではなく、救ってくれることを望みます。私たちが死にそうになっているとき、ただ傍観するのではなく、救ってくれることを望んでいるのです。

「イラクの子どもを救う会」のみなさんをはじめ、全ての日本のみなさんが私たちを救ってくださいますように。

ハッサン・アボッド イラクより